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【グラニュース】


藤本「二役任せろ」

2013年11月6日 紙面から

 名古屋グランパスのMF藤本淳吾(29)が5日、新システムでの首位・横浜M打倒を誓った。3日の磐田との練習試合で試行した新システムでは、守備時にはボランチ、攻撃時にはトップ下の二役を務める藤本がキーマン。「意識を持ったボールの回し方で、頭を使ってやっていく」と、残り4戦で魅力あるサッカーを構築する。

 ボランチから左サイドMFに移ったダニルソンに注目が集まった3日の磐田との練習試合。だが、新システム成功のカギを握っていたのは藤本だった。守備時には田口と並ぶダブルボランチで相手の攻撃の芽を摘み、攻撃時には一列前に出て、右サイドから中に絞った小川とともに2トップをサポート。複雑な役回りをこなしたテクニシャンは「良かったんじゃないかな」と及第点を与えた。

 攻撃時に3−1−4−2となる新システムは、最前線に張るケネディを孤立させないようにするのが主目的だ。同時にキープ力のある小川、田口とともに藤本が中盤のトライアングルを構成することで、「ボールを保持しながら全体のラインを上げていくためのシステム」となる。サイドが起点になっていたこれまでの攻撃は研究され、単発で終わることが多かっただけに、しっかりと中盤を使うビルドアップしたシステムは、グランパスが本来指向するパスサッカーを取り戻す契機となる。

 この新システムで迎える初の公式戦が、はからずも首位・横浜Mとの一戦だ。失点26はリーグ最少で、現在5試合連続完封中の難敵。それでも藤本は「(優勝争いが)混戦になるように頑張りたい」と力を込めた。グランパスが優勝戦線に加わっていないのは寂しいが、残り4節となったJ1リーグを盛り上げるためにも、そして自分たちのプライドのためにも、魅力あるサッカーで首位をたたく。

  (宮崎厚志)

 

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