英訳を拾って読んでいたらあんまりいい内容だったので、超我流解釈で和訳してみました。読みにくいのはご容赦。
(※流れ的にゆづるさん関係ありそうなとこだけ。発話者記載ないコメントはボブリン氏)
○マキシム・コフトゥンについては? あなたはどう評価しますか?
課題は心理面だけですね。彼がどれだけうまく調整できるかにかかっています。
彼は5位に入る試合もあれば、15位に終わる試合もある選手。
オリンピックは特別な試合で、他のどんなものとも比べることはできません。
まったく違う勝負強さが必要であり、度胸も不可欠です。
そういった心理的な意味で、海外の選手たちはロシアの選手たちよりも準備が進んでいると思いますよ。
○あなたは以前彼ら(海外の選手)の一人、日本の羽生結弦選手を指導しましたね。あれは彼の方から依頼があったんですか? それとも、あなたから?
妻と私が日本スケート連盟から依頼されました。
彼らは私たちのことを知っていて、私がレーナとアントン(選手の名前定かじゃないですごめんなさい)のオリンピックプログラムの振付をしたことも知っていました。ワールドチャンピオンになったイリーナのプログラムを振り付けたこともね。
ナタリアと私はスミルノフ・川口組の振付もしましたし、こんな具合に、振付についてはいくつか(高く評価された)記録があります。
これらのどの契約に際しても、私はコーチではなくあくまでも振付師としてプログラムを作ってきました。
思うに、日本の連盟はそれらの仕事を評価したんでしょう。
そして、我々のような振付師を招聘することが若い選手の育成に必要だと考えたのでしょう。
彼とは、ごく初期の段階でとてもいい信頼関係を築けたと思います。
彼の練習方法、振付師の要求に応える力は驚異的でしたよ!
私たちがプログラムに新しい振付を加えるかどうかを迷っていると、彼は挑戦を望むんです。
彼は自覚なしに私たちのあらゆる言葉に挑み、文字通り精魂尽き果てるまで、いつも全力で練習に臨みます。
日本のメディアが我々との練習を取材するためにモスクワまでやってきた日には、私は、彼はもう余命いくばくもなくて、だからこそあんなに必死なのかと思ってしまいましたよ(笑)
ナタリア:日本人(ゆづのこと?)の懸命に練習に打ち込む姿勢について、我々はこう考えています。
一年前のことです。羽生が銅メダルを獲ったワールドの前に、メディアが我々のもとへやってきました。
羽生へのインタビューのあと彼らは我々のところへやってきました。彼らが我々に関心を示しているのは、なにかの間違いじゃないかと思いましたよ。
すると、記者がこう言ったんですね。
「インタビューの中で、自分はいつも本能的な恐怖の中で練習していると羽生は言っていました。練習が終わるまで体がもたないんじゃないか心配だ」とね。
我々が彼に教えようとしたことを心から信じていたからこそ、彼はあんなふうに練習に打ち込んでいたわけです。
彼は才能に溢れた青年で、いつも本当に真面目に練習に取り組んでいます。さながらこれで人生が終わるとでもいうようにね。
こんな練習をできる選手は、多くはありません。
○羽生選手はソチで勝利を収められるでしょうか?
上位10選手ならだれでもオリンピックで金メダルを勝ち取る可能性はあります。
ナタリア:オリンピックはどんな選手にとっても、人生最大の試合ですからね!
私に言えるのは、羽生はとても感情表現がうまく、心を惹かれる演技を作り出せる選手であるということ。
とはいえ、彼だって鋼の神経を持っているわけじゃない。
しかし、にもかかわらず、彼はすでにとても大きな試合を経験していて、ここぞという場面で本領を発揮して、一度ならず結果を残してきています。
私が彼を応援するというのはロシアへの愛に欠けているかもしれないけれど、彼の成功を願っています。