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雇用対策制度悪用か5人逮捕
11月04日 19時15分

雇用対策制度悪用か5人逮捕
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国の雇用対策の制度を悪用したとして会社役員ら10人が逮捕された詐欺事件で、福岡県警察本部は、行方がわからなくなっていた指定暴力団・道仁会系の暴力団幹部ら5人を新たに逮捕しました。
だまし取られた国の給付金は800万円に上り、警察は、暴力団の資金源になっていた疑いがあるとみて全容の解明を進めています。新たに逮捕されたのは、指定暴力団・道仁会系の暴力団幹部、三笠正貴容疑者(37)ら5人で、これで、あわせて15人が逮捕されました。
警察の調べによりますと、三笠容疑者らは、おととし、仕事を失った人が就職のための訓練を受けながら生活費を受け取れる国の「緊急人材育成支援事業」を悪用して、国からの給付金あわせて810万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
この制度は、緊急の雇用対策として作られたもので、失業者が職業訓練を無料で受けながら生活費として毎月、最高で12万円が受け取れるほか、訓練を行った企業や専門学校にも受講者1人につき毎月最高で10万円が支払われました。
警察によりますと、三笠容疑者は、訓練の講師役や受講者役の男女と共謀して、佐賀県嬉野市でファイナンシャルプランナーを養成する訓練を行ったといううその書類を提出していたということです。
警察は、だまし取られた給付金が暴力団の資金源になっていた疑いがあるとみて全容の解明を進めています。