米ツイッター、IPO価格レンジを23─25ドルに引き上げ
[4日 ロイター] - 米短文投稿サイト運営大手ツイッター(TWTR.N: 株価, 企業情報, レポート)IPO-TWTR.Nは、新規株式公開(IPO)価格レンジを1株当たり23─25ドルとし、従来の17─20ドルからレンジ上限を25%引き上げた。同社が4日、証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。
ただ売却株数は7000万株に据え置いた。1050万株のオーバーアロットメント・オプションが行使された場合、調達額は最大20億ドルに上る見通し。
調査会社イーマーケッターによると、新たな仮条件レンジにおけるツイッターの企業価値は最大で136億ドル。これは2014年の売上高見通しに基づと約12.5─13.6倍の水準。
米フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)、リンクトイン(LNKD.N: 株価, 企業情報, レポート)株は、2014年の売上高見通しに対し約12倍の水準で取引されている。
複数の株式調査アナリストは、ツイッター株が上場後も上昇すると予想、今後1年の株価目標を最大52ドルに設定する向きもいる。
BTIGのリチャード・グリーンフィールド氏は「23─25ドルのレンジでも参加する」としつつも、経営陣はレンジ下限にIPO価格を設定すべきとの見方を示した。
ミドルトン&Coのアナリスト、アダム・グロスマン氏は、仮条件レンジの引き上げで株購入に対する自身の「懐疑的な姿勢が強まる」と指摘。だがフェイスブックIPOで問題を引き起こす原因となったとみられている売却規模の拡大を、ツイッターの引き受け金融機関が行わなかったことは控えめだとの見方を示した。
関係筋によると、旺盛な需要が見られたことからツイッターは応募の締め切りを米東部時間5日正午に1日前倒しした。
ツイッターのIPOはすでに全額引き受け済み。これについてフォート・ピット・キャピタル・グループのシニアアナリスト、キム・フォレスト氏は、「特に驚くべきことではない」としている。
IPO価格の設定は6日に行われる予定で、ツイッター株は7日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する。
ツイッターはまた、IBM(IBM.N: 株価, 企業情報, レポート)から特許を少なくとも3件侵害しているとの通告を受けたことも明らかにした。
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