津波到達、発表からわずか4分後も 気象庁のマグニチュード修正で遅れ:イザ!

2013.10.26 10:25

津波到達、発表からわずか4分後も 気象庁のマグニチュード修正で遅れ

 福島県沖で26日に発生したマグニチュード(M)7・1の地震で、気象庁は発生直後、津波注意報を福島県のみに出していたが、約40分後の午前2時50分に岩手や宮城など4県を追加した。このため住民への注意喚起が遅れるケースも発生。避難勧告が出された岩手県大船渡市では、第一波が到達したのは発表から4分後だった。

 気象庁によると、当初M6・8と発表した地震の規模を精査し、M7・1と修正したため注意報の範囲が広がったのが原因。午前2時50分に注意報を追加した時点で、多くの地点で津波到達予測時刻を「津波到達中と推測」としていた。実際には、津波を記録した3県で2時54分から3時半に第一波が到達した。

 気象庁では、「マグニチュードの精査に時間を要した。発表の時間が妥当だったか検証したい」としている。

関連ニュース