除染費:環境省が支払い督促 東電に延滞金検討
毎日新聞 2013年11月01日 23時39分
東京電力福島第1原発事故で、国が立て替えた除染費用に関し、東電の支払いが滞っている問題で、井上信治副環境相は1日、東電の石崎芳行副社長(福島復興本社代表)を環境省に呼び、早急に支払うよう求めた。
記者会見した井上副環境相によると、東電が具体的な支払額を明示しなかったため、再度回答するよう要請。井上副環境相は「これ以上支払わないということであれば、別の手段も考えざるを得ない」と述べ、延滞金の請求も視野に、厳しい対応を検討する意向を示した。
同省によると、これまでに請求した404億円のうち、東電が支払ったのは67億円。石崎副社長は、▽事務作業に時間がかかっている▽経営状況が思わしくない−−と説明したという。【大場あい】