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福島沖の試験操業 27魚種に拡大へ10月30日 23時45分
原発事故のあと、福島県沖で行われている試験的な漁について、福島県内の漁協の組合長でつくる会議は、対象の魚介類を現在の18種類から27種類に拡大することを正式に決めました。
主力のアカガレイなどが新たに追加されるため、水揚げの大幅な増加が見込まれ、漁業の復興の後押しになると期待されています。
これは30日、福島県いわき市で開かれた漁協の組合長の会議で決まりました。
会議では、相馬市といわき市のそれぞれの漁協から、震災前に主力だったアカガレイなど、9種類の魚介類を来月から漁の対象に加え、27種類に拡大するという提案が出されました。
これについて、対象の9種類は、いずれも放射性物質の検査で、1年半以上にわたって国の基準を大きく下回っており、安全性は確保できているとして承認されました。
対象の魚介類が1.5倍に拡大されることで、水揚げも大幅に増えると見込まれ、本格操業に向けた後押しになると期待されています。
福島県漁連の野崎哲会長は、「対象魚種の追加は大きな前進だ。商業的に採算が合うか検証もできる」と話していました。
提案した相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長は、「これからの季節は、アカガレイが多くとれ、よい値段も付くので漁業者の意欲向上につながる。ほかの魚介類も、できるだけ早く対象になるよう要望していきたい」と話していました。
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