下村博文文部科学相は5日午前の記者会見で、園遊会で天皇陛下に手紙を渡した山本太郎参院議員を足尾銅山鉱毒事件で明治天皇への直訴を試みた田中正造になぞらえて批判したことについて、「たとえが誤解されやすかったと反省している」と述べた。

 下村氏は「田中は議員辞職をして直訴したという覚悟があった。山本さんは単なる無知だったのかなと感じる。比較は田中正造に申し訳なかった」とした。

 下村氏は1日の会見で、山本氏の行為を「政治利用そのもので田中正造に匹敵する」と批判し、議員辞職を求めていた。