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塗膜の例 |
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“鋼板と塗膜"または“塗膜と塗膜"の境界面の密着力が低下して、塗膜がふくれて浮き上がった状態のことです。
※特に、高温多湿時に塗膜の吸湿膨潤により、発生します。『塗膜は呼吸をしています』
@主な原因
・塗装を行う箇所に、不純物(油分・水分・汗・パテや旧塗膜の研磨粉・ほこり、など)が付着した上に塗装した。
・エアにコンプレンサーの油分や水分が含まれている。
・密着力や耐水性に劣る塗料を使用した。
・鋼板面の素地が露出したまま、長時間放置した。
・下塗りまたは上塗り塗膜の乾燥が不十分のまま放置した。
・硬化剤(ハードナー)の混入量が不足している。
A予防策
・塗装を行う箇所の脱脂清掃は確実に行う。
(不純物の周囲または内部に水分がたまり、この水分が膨張して塗膜を押し上げる)
・コンプレッサーの油分や水分は、エアドライヤー、エアトランスホーマーなどで除去する。
・密着力や耐水性など性能に優れた塗料を使用する。
・鋼板素地面が露出したまま長時間放置しない。
・下塗りまたは上塗り塗膜は、十分に乾燥を行う。
・硬化剤(ハードナー)は、指定された混入量を計量器で正確に計量し、混入する。
B補修方法
・ブリスターの発生範囲を完全にはく離し、下地処理から再塗装を行う。 |