知人の専門学校生の少年(16)を川に突き落としたとして、大阪府警は4日、堺市北区の土木作業員の少年(17)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。「貸した金を返してくれず、後ろから体を払って川に落とした」と話す一方、殺意は否定しているという。府警や消防が川を捜索したが専門学校生は見つからず、5日朝から捜索を再開する。

 堺署によると、土木作業員は4日午前1時半ごろ、堺市堺区神石市之町の石津川護岸で専門学校生を川に突き落とした疑いがある。2人は中学時代の同級生で、このほか16~17歳の元同級生の少年3人と「鬼ごっこをして遊んでいた」と話しているという。

 土木作業員や元同級生らは、転落直前に護岸を1列に歩いていたところ、最後尾の専門学校生とその前の土木作業員が口論になったと説明。元同級生3人は「水に落ちる音がして振り返ったら専門学校生がいなかった」と話しているという。うち1人が119番通報し、その約10分後に近くの住民からも「少年らが川に飛び込んで遊んでいる」と110番通報があった。

 堺市消防局によると、石津川は雨で増水しており、水深は160~170センチほどあったという。現場は石津川と百済川の合流地点で、近所の人によると、日ごろから子供たちの遊び場になっていたという。