乃木坂46新選抜発表に明暗　生駒はセンター重圧告白「息苦しかった」

乃木坂46の前作センター白石麻衣からハグで激励された新センター堀未央奈（右）（10月6日、東京・代々木第一体育館）

　アイドルグループ・乃木坂46のレギュラー番組『乃木坂って、どこ？』（毎週日曜・深0：00　テレビ東京）が6日深夜に放送され、7thシングル（タイトル未定・11月27日発売）選抜メンバー発表会の模様がオンエアされた。同日、東京・代々木第一体育館での発表に先駆けてスタジオ収録されたもので、よりリアルなメンバーの反応が見て取れた。

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　新たに1列目5人、2列目4人、3列目8人のフォーメーションが組まれ、従来の16人から1枠増の計17人の選抜メンバーを3列目から一人ひとり発表。川後陽菜（15）、衛藤美彩（20）、中元日芽香（17）が初選抜入り、若月佑美（19）も初の八福神（＝フロントメンバー）入りが決まり祝福ムードに包まれるなか、デビュー曲から5作目のシングルまでセンターを務めた生駒里奈（17）は2作連続で2列目に。さぞかしショックかと思いきや「素直にうれしい気持ち」と吹っ切れたような笑顔を浮かべた。

　「こういうこと言っちゃダメだと思うんですけど」と前置きしたうえで「（センターを務めた）5枚目まではすごく息苦しかった。6枚目に初めて違う場所で、自由でした」とセンターならではの重圧を告白。「（センターに）とらわれないで、その場所でできることを一生懸命やっていれば楽しい」と話すと、司会のバナナマン設楽統は「成長したね。前回は（センターを外れて）突っ伏して泣いてたもんねえ」と感心しきりだった。

　前作「ガールズルール」（7月発売）で初のセンターに起用された白石麻衣（21）もまさかのセンター陥落で、1列目のセンター横のポジションに。昨年2月のデビュー以来、最高売上となる累計44.7万枚のヒットを飛ばす結果を残しながらも“降格”した白石は顔をこわばらせながらも「（前作で）初めてセンターに立って、自分の中で嫌なこともありましたし、背負わなきゃいけないこともたくさんあったけど、みんなの支えがあったから頑張れました。またフロントに選んでもらったからには結果を残して、さらにいい作品を作れるようにみんなで頑張っていきたい」と気を取り直していた。

　代わってセンターに抜てきされたのが、私服で収録見学中だった2期生の堀未央奈（ほり・みおな、16）。今年5月に加入したばかりの堀は、自身の名前が呼ばれた瞬間、信じられないといった表情を浮かべて涙。「ダンスもうまくないし、研究生だから、こんなにすばらしい位置に立たせてもらえるなんて全く思っていなかった」と両手で涙をぬぐいながら声を振り絞った。研究生センターの誕生に「これはすごいな…」と驚きを隠しきれない設楽から激励された堀は「全力で頑張りたいと思います」と涙声で宣言した。

　「公式ライバル」に掲げるAKB48はかつて、メジャーデビュー2年後の10thシングル「大声ダイヤモンド」（2008年10月発売）で、SKE48の松井珠理奈（当時11歳）を初選抜し、CDジャケットに単独起用。今では当たり前となった姉妹グループメンバーの選抜入りで危機感が生まれ、同曲がブレイクへのきっかけとなった経緯がある。

　8月に結成2周年を迎え、セールスが右肩上がりの乃木坂46に新たな血が注入され、どのような化学反応が生まれるか。まずは、堀が初センターを務める新曲と12月20日に初挑戦する日本武道館単独公演に注目が集まる。