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このGS恋姫におけるよこっちは結構はっちゃけてたはずなのに
・・・解せぬw
サイド : 曹孟徳
曹旗の快進撃は音に聞こえ響きわたる。
すでに太守不在の領地を越え、半年にわたる快進撃は大きな風評を得た。
完成されつつも成長する夏侯惇。
補佐だけではなく主将も務める力があふれる夏侯淵。
遠征中に部隊再編で自分の部隊を持ち、その才能を遺憾なく示す許緒。
そして同じく、自分の部隊との連携で大きな戦果を示した典韋。
楽進・李典・沙和の安定した活躍は、どの戦場でも任せることの出来る連携を見せ、平時と乱時活躍に期待できる存在と言えた。
そして、そんな中でも抜きんでているのは横島。
守りも攻めも、前線も後衛も、武官も文官も出来る万能文武将。
心から頼りにしている。
「だから言ったやろ、倍になったら破綻するって!!」
「少なくとも、私と横島で回ってるわ」
「俺たちが、寝ないで、毎日毎日、戦場だって言うのに、書類仕事していないと終わらない量をみて、よくそんなこといえるなぁ!!」
「負けん気が強いのよ、私」
「知ってるわ!!」
まぁ、悪いと思うのよ?
流石に重要竹簡を輸送しなければならないほど陳留をあけるとは思わなかったし。
言い訳ね。
実際、計画のうちだった。
計算違いなのは、官軍の弱腰と各太守が逃げ出したこと。
この影響で無闇に作戦範囲が広がってしまった。
とはいえ、そのお陰で保有軍の上限は取り払われたし、連勝の風評は追い風になっている。
消えてゆく軍備費も新開発の果実酒が爆発的に「高く」売れ、屋台骨を太く支えている。
それが竹簡増加の要因でもあるんだけど? 横島。
「くぅ、偉くなれば、お金があれば、もてもてやとおもっとったのにぃ・・・」
「あら、春蘭も秋蘭もいつでもって誘ってるみたいだけど?」
「二人に手を出したら、華琳が黙ってないやろが」
ま、そのとおりね。
でも、いずれ夏侯家も子種を入れなければならない。
そういう意味では、横島は有望なのだけど。
「黙ってれば、手を出す?」
「・・・華琳。そういう風に試すのは勘弁してくれ」
「悪かったわ」
そう、こんな感じ。
横島の心の内は知らないけど、本格的に一歩踏み込もうとすると、こんな風になる。
なにがあったかなんて知らないけど、どれだけの傷を持っているのかは興味がないわけではない。
「でも、横島」
「ん?」
「本気、本当の本気なら、私も応援するわよ?」
「あー、まぁ、感謝しとく」
そんなバカな会話の続く庶務の夜だった。
で、しっとりおわればいいのだけど、流石横島、それでは終わらないのよ。
サイド : 横島忠夫
本当だったら真っ暗な夜。
見上げれば月があり、その光が周囲を照らしている。
書類整理の合間の休憩で川べりまで着た俺は天を見上げる。
あの東京であれば、地上のネオンに押されて風景の一部になるのだろうけど、ここでは、大陸では夜の主役だ。
見上げた策に浮かぶ満月、あそこに月神族はいるのだろうか、というのは益体もない妄想の類なのかもしれない。
「俺らしくも無いな。俺は俺らしく、もっと心躍る妄想のほうがいいに決まってる」
そう、俺らしいといえば・・・
おっぱいだよな!
あれだよあれ、春蘭秋蘭はいいんだ、あと真桜。
でもあれよ、覇王様、あれは残念だ。
見事に残念だ。
女王様としての資質も気位も、むちゃくちゃ方向性があっているのに、胸だけ残念。
くそー、きーやんは俺をなぜここまで苦しめる!!
・・・
なんかやばい気配がするからやめよう、うん。
それでも、この世界の女の子は元気で地から強くて、向こうの世界を思い出す感じだ。
なぜか高校時分の体っぽい感じになってるので、あの頃ののりが出るけど、それでも暴走しないのは、まぁ、彼女たちが純真で可愛い感じがあるからだろう。
純粋に、かな?
金の亡者でもないし、バトルジャンキーでも・・・いや、それは居たか。
食欲魔人も居るし・・・、なんだろう、俺が前に居た環境って世界標準なのか?
いかん、考えんほうがいい、うん。
それよりもおっぱいだ。
あー、どこかの誰か、思いの限りも見次第手も文句が出ない、理想のおっぱいはないやろか?
あー、おっぱい、おっぱい。
んー、休憩がてらに真桜のおっぱいでもモミしだくか?
なんとなくあいつ嬉しそうだし、残りの二人も参加して、プチおっぱい祭りになるのが嬉しい。
よし、三人組の天幕に・・・
「ん?」
視界の端に何かが映った。
それは、そう、弓矢の羽。
それが、縦で流れてきているのだ。
つまり、何かに刺さったまま、その何かが川を下っているということだろう。
「あー、宗教とかわからんが、成仏して・・・」
そこまで考えた俺の目に、それが映った。
そうそれは、今まで願ったそれ。
おっぱいや!!
川に飛び込んだ俺は、文珠を使うのも忘れてバタフライで川を渡ったのだった。
サイド : 曹孟徳
休憩に出ていたはずの横島が、不快なものを担いで戻ってきた。
彼が背にしているのは死体。
「死体なんて拾ってきて。横島、捨ててきなさい」
「まだ死んでない!!」
そう、まだ死んでいないのだろう。
しかし、見た目で死ぬことは確実に思えた。
矢傷による出血、川に長時間漬かっていたためによる衰弱。
まだまだある。
正直、その背中の半死体を生かすための労力を裂くぐらいぐらいなら、わが兵たちの安寧をとる。
率直にそう言うと、横島の瞳は揺れていた。
あの、横島忠夫が。
あの、横島忠夫の瞳が。
「・・・好きになさい。今晩峠を越えなかったら、ちゃんと判断するのよ」
私らしくない、そんな判断に横島は喜色を浮かべて自分の天幕に走って行った。
「秋蘭」
「は、華琳様」
「それとなく監視して頂戴」
「横島の気づかぬ範囲となりますと、営地を離れねばなりませぬが?」
無駄に有能ね、あの男。
「それとなく、よ」」
「御意」
死に掛けた女の看護でどれだけの英気が養えるかわからないけど、休憩のうちね。
と思っていたんだけど、後悔したわ。
心底。
翌朝の朝議に現れた横島は、長身の美女といえる女性を伴っていた。
なんとなく腹立たしいことに、両手を横島の腕に絡めて、しな垂れかかり。
とろけた瞳で横島をチラチラと見つつ、周囲の視線は完全無視。
そして、そして!!
無駄な脂肪の固まり二つを横島に押し付けて!
押し付けてぇ!!
「・・・華琳様」
ああ、思わず持っていた何かを握りつぶしてしまったわ。
・・・
ごほん。
「で、横島」
「はい!」
「その、あなたの隣に居るのが、昨日の死体なのね?」
物凄い勢いでうなずいてるけど、一応話はしっかり聞かないとね。
横島曰く、心配蘇生法とかいう医法と自分のもっている退魔の技で、この女を助けたそうだ。
「そーなのよ~、彼ったら、熱烈な接吻で私を生かしてくれたの~」
「「「「「接吻!?」」」」」
私を含め、曹将すべての視線を受けた横島は、盛大に言い訳を始めた。
呼吸に気を込めて身体活性を行う、人工呼吸。
両手の気を心臓から全身に行き渡らせる、心臓賦活。
この繰り返しで身体能力を戻し、生命力を押し上げて助ける。
これが横島の知る医法なのだそうだ。
「じゃぁ、今度、私に試す?」
「あー、華琳。あれは結構すごく気を使うんだ」
凪も、横島の気がまったく感じられないほど使われているというのだから、凄い事なのだろう。
しかしながら、目の前の女、見覚えがありすぎた。
「で、江東の虎さん。なんでこんな所に?」
「あー、実は色々と嵌められて、罠にかかって死に掛けたのよ~」
何でも、救援要請を受けて敵を挟撃したところ、実は自分を殺す罠でした、ということで、断崖絶壁で矢を射られ、はるか下の川に転落。
その後の意識は無く、横島の看護で目覚めたそうだ。
「で、どうするの? あなたの配下に連絡すればいい?」
「あー、それもいいんだけど~」
ちらっと横島を見る目が、少し気に入らない。
「遅まきの春、再びって感じなのよね~」
「そう・・・」
とりあえずグルグル巻きにして江東に送り返せばいいのね?
「ああん、もう、そういう趣味は無いんだけど、ちょっと気持ちいいかも~」
目の前で縛られる江東の虎、孫堅文台をみて、鼻息の荒い横島。
「兄様、不潔です」「にーちゃんさいてー」
「ぐ、ぐはぁ! ち、ちがうんや、ちがくないけどちがうんやぁ!」
ごろごろと転がり回る横島を、なぜか三人組が「まってたのにー!」とか言って蹴り回している。
あら、少しだけ気分が上を向いてきたわ。うふふ。
「さて、孫文台殿。正味の話、どうしたいのかしら?」
「そうね」
にっこり微笑んだその顔には、先ほどの痴態はない。
英雄の名にふさわしい覇気を備えていた。
何のそぶりも無く、縛られた綱を断ち切って一度立ち上がり、そして礼の姿勢をとった。
「曹孟徳殿。このたび助命していただいたことを感謝いたします」
「いいわよ、その程度。部下が暇つぶしでしたことですもの」
「私が思う、私の命の価値につりあいません」
「では、何を対価にしてくれるのかしら?」
「私の命そのものを、助命してくださった横島殿に捧げます」
「そう」
深いため息が出そうになるのを我慢する。
孫家といえば、陸戦・河戦ともに精強。
その宗家となれば真髄に通じるだろう。
「あ、あのな、孫堅」
「だーめ、蓮明(レンメイ)って、よ・ん・で♪」
礼の姿勢だった孫堅は、思いっきり広げた両腕で横島を抱きしめた。
・・・なにかしら、非常に不快だわ。
「あ、あのな、孫・・「蓮明!」・・・蓮明」
「なーに?」
「このまま、このまま乱世が続けば、俺がお前さんの娘と敵対するかもしれん。それでも身命を捧げるのか?」
本来であれば、言葉に出来ない質問だ。
しかし、横島はあえて口にした。
その答え次第では、たぶん国許に帰すのだろう。
しかし、孫文台は微笑みとともに即座に答えた。
「あたりまえよ、横島。命そのものを捧げるってそういうことだもの」
その瞬間に決まった。
孫文台、横島の直参という立場ではあるが、曹旗の下に身を寄せることとなったのだった。
「ところで横島」
「・・・なんでしょうか、華琳様」
「また武将ね?」
「今夜もがんばります」
サイド : 横島忠夫
拾ったおっぱいは、なんと江東の虎でした。
つうか、あれだ、無茶苦茶フリーダム。
酒を飲む暴れる喧嘩をする。
問題行動ばかりするのに、なぜか兵たちには受け入れられていて。
最近では「姐さん!」とかいって懐かれてるし。
河川が近いので、水軍選抜とかで船酔いに強い人間を探すのにも一役買っていることから、華琳のなかの評価が鰻上りだ。
これだから人材マニアは・・・。
それはそれとして、実は助かっているのが書類処理。
時々手伝ってくれているお陰か、徹夜が無くなった。
華琳もかなり思うところがあるみたいで、事務職のトップ、というか政務の軍師を仕入れなければならないと思い始めている。
とはいえ、儒教系の賢い方々に曹家が嫌われている関係で、簡単には引き入れることが出来ない。
そんなわけで、募集中の看板は出していないけど、放浪の賢人みたいな人は随時募集中だったりする。
つうか、あれよ、武官寄り蓮命が手伝うだけで進むんだから、おめーら手伝えって!
と俺の朝議の台詞は黙殺されたのだった。
くそ、どんだけ脳筋なんだ!?
ぐぅ。
「まぁまぁ、忠夫ちゃん。私と仲良く事務天幕で熱く萌えましょうね?」
「もえねーから! 事務仕事だから!!」
「でも~、蒸し暑いてんまくでぇ、あせみづたらしてだらだらになってぇ~」
「そこまで熱くないから、換気してますからぁ!!!」
と、こんな挑発に最初は三人組も乗せられていたんだけど、最近は冷たい視線で無視しやがる。
ああ、あのプチおっぱい天国もあじわってねーなー・・・。
くそー、きーやん、俺に恨みでもあるんかぁ?
そんなこんなの賊退治もひと段落というところで、遭遇戦が始まった。
「華琳様、前方で戦闘があるようです」
秋蘭の報告に華琳は眉をひそめる。
「旗は?」
「劉・張・関・・・、装備からすりゃぁ、義勇軍だな」
「そう・・・。横島、先陣を切りなさい」
俺の報告に、華琳は即座に決断する。
すでに作戦の骨子が出来ている証拠だ。
「よし、じゃ、俺と蓮命で打撃・・・いや、中央突破で分断か?」
「そっちよ、横島。蓮命、出来るわね?」
「ふふふ、久しぶりの蹂躙戦。楽しませてもらうわ」
彼我兵力差は三対一。
力で押しつぶせるけれど、向こう側にいる義勇軍の被害を考えればそれも出来ない。
ならば、向こうに知恵者がいれば合わせられるように動くほか無い。
逆にこれに合わせられなければ生き抜く価値は無いだろう、って華琳の考えが手によるようにわかる。
そうじゃなければ曹軍なんかいられない。
「沙和、真桜、凪。あなたたちは分断された右側を打撃。春蘭秋蘭は左方を打撃。私の本隊は中央をそのまま追い、義勇軍に合流し戦力補強を行うわ」
「「「「「御意!!」」」」」
矢放たれた。
鐘を大きく鳴らし動揺を誘いつつ、曹旗を高々と掲げて義勇軍に示す。
さぁて、劉備、いや劉元徳。
孔明なしの義勇軍の戦力は如何に?
と、思っていたんだけど、孔明いました。
幼女だけど。
「はわわわわっ、とてもすごい部隊運用で感動しましたぁ!」
そう答えたのは、劉備の軍師、諸葛亮孔明。
・・・ただし、幼女。
で、主のぽややん巨乳ちゃんの劉備、固そうな巨乳の関羽、幼女張飛。
桃園の三兄弟ではなく三姉妹だとか、もうよくわからねぇ。
さすがに鳳トウは居ないみたいだけど、この段階で孔明が居るだけで反則だ。
つうか、あの町のヤクザ的なキャラのはずの劉備が、「みんなで笑って過ごせる世の中にするのが目的です」とか言っていると思うと、心底頭痛がするんだがな。
「あ、あの、本当にありがとうございます!」
「賊の討伐という目的は同じ。ならば足並みをそろえられる、それだけよ」
劉備ちゃんのぽややん発言を聞いて、さすがに切れかけた華琳だったけど、おき楽な状態で庶人を安楽な位置で管理するって、今から野望が燃えてるなぁとおれが突っ込みを入れた辺りで視線の色が変わる。
これは英雄判定中だな。
華琳は英雄英傑が大好きで、初対面の関羽をナンパしたし。
・・・孔明は、本気で勧誘したさそうだけど。
「で、劉備。あなたたちはこれからどうするのかしら?」
「はい、曹操さん。私たちも、そろそろこの地域から離れようと思っているんですが・・・」
「糧食が足りない、と」
「・・・はい」
そんなこんなで色々あって、劉備達義勇軍は曹軍の補佐となることで糧食を分け与えられ、そして報奨目当てで洛陽に向かうことになったのだった。
宮中への渡りも華琳につけさせる辺り、抜け目無いというか演義っぽいというか。
「で、横島。これからって時になぜ抜けるのかしら?」
抜けるといっても曹軍から抜けるわけではない。
「伝え聞く才人を確保できるか、と」
洛陽に抜ける前に進路を変えて、俺と、蓮命あたりでホウトウを拾って来れればいいなーと思っているのだ。
孔明曰く、思慮深くそして慎重な戦略家ということで、今は庵で趨勢を見ているとか。
・・・幼女だけど。
ならば、華琳に不足している軍師を、と考えたわけで。
そんな風に説明すると、思いのほか強い感じで肩をたたかれた。
「蓮命は置いていきなさい」
「えー、さすがに男だけで勧誘は・・・」
「何とかしなさい」
というわけで、泣く泣く蓮命を置いて、孔明に聞いた庵、水鏡女学院に向かうのだった。
(6,081文字)
OU:2人
UA:34,836人
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Meifea@作家
よこっちの拾いモンできょぬーなんて、初めてじゃないのかw
ロリばっかだった気がする、今まで。
そうか、とりあえず春か(藁)
とはいえ、一癖も二癖もあるきょぬーを拾ったのね~