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んー、よこっちと曹操、相性いいよなー
さすが女王様と丁稚w
サイド:横島忠夫
春蘭秋蘭の武術教室ーとかいうかんじで、仕込まれたんだけど、逆に怒られた。
「この前以上にできるではないか! 素人みたいな口を利くな!!」
「我らとて時間は無限ではないのだぞ!」
いやいや、槍も弓も初めてでして。
剣は、まぁ、自分の霊能の関係上、師匠の関係上、一応正道を身につけてるけど。
実際はどれも得意というわけじゃない。
「では、なにが得意なのだ?」
「んー、無手かな?」
「無手だと!? バカにしてるのかぁ!」
そういいながら、春蘭が大剣を振り下ろす。
それに合わせて大剣を霊気をまとった右手で裁き、方向を変えて半歩ずれる。
半ば地面に埋まった剣を踏みつつ、喉元に手刀を当てた。
「・・・おもしろい、手加減なしでやるぞ?」
「じゃ、おさわりしほうだいで!」
「ぐぅ・・・それは、卑怯だろぅ?」
「いやいや、そっちは殺せる武器。俺は無手。良いバランスだろ?」
「・・・ぐぅ・・・・」
真っ赤になりつつ、迷い顔の春蘭を、秋蘭がご馳走をみるようにニヤニヤしてる。
正直、この趣味さえなければ完璧なんだけどなぁ、秋蘭。
「あら、手合わせ?」
「「華琳様!」」
ここに至った話を説明すると、おもしろそうに微笑む華琳。
「横島、あなた、無手が得意だったの?」
「いや、この距離なら無手だな。弓は初めてだけど、まぁ練習次第だろ?」
「へぇ・・・」
なにやらおもしろそうなことを思いついた様な華琳は春蘭を見つめた。
「春蘭、横島と戦い、勝ちなさい」
「・・・は、はぁ」
いまだ意気の上がらない春蘭を不審に思ってか、華琳は秋蘭をみた。
すると、ちょっと困り顔で言う。
「手合わせの間、横島が姉者をさわり放題なら勝負する、と」
「あら、そうなの?」
もちろん、と胸を張ると、にあ~と笑う華琳。
「春蘭、勝てれば、今日の閨は貴女のモノよ」
「判りました、華琳様!! 是非とも勝利を華琳様に捧げます!!」
むはーーーと気合いがあがった春蘭だけど、俺はその気合いでブルンと揺れた胸をみて微笑む。
「ふあっはっはっは! これで華琳公認のおさわり天国開催じゃーーー!」
さぁ、夏侯惇、おっぱいの準備は十分か!!
「ひぃ!!」
「では、開始」
血も涙もなく、邪悪な微笑みとともに始まったおさわり放題一本勝負。
勿論、文珠数個できるほどたぎってしまいました。
サイド:曹孟徳
文官よりの便利仕事に使っていたのが失敗だったのではないかと思えるほどに横島の動きは鋭かった。
動いていないのではないかと思えるほどの、とても小さな動きで春蘭の攻撃を避け、そして、悪魔と思えるようなタイミングで春蘭を触ってゆく。
それも、私が閨で開発したところばかり。
「よ、よこしまぁ! まじめにやれぇ!!」
「ふ、ふははは! いいぞ、いいぞ春蘭!! そのエロい声をもっと聞かせろーーー!!」
まるで何人も同じ横島が現れたかのようにすら思えるような歩法で、春蘭との距離を完全に詰めた。
もう、剣を振りぬくことすらできない間合いだった。
下がろうとすれば詰められ、一歩よれば撫でまわされ・・・。
見ればわかる。
春蘭はすでに出来上がっていた!!
くぅ、私だってまだ仕事があるのよ・・・!
こんな出来上がった春蘭を見せられて、我慢できるはずがないじゃないぃ。
やりすぎよ、横島!!
「は、はふぅ、はふぅ・・・」
よろよろとよろめく春蘭を、秋蘭が抱き留めた。
「横島、其処までにしておいてくれ。姉者も横島の力量がわかっただろ? あれは正面から戦わず闇から一撃を加える者の戦い方だ」
「ひゅ、ひゅきょう、だにょ・・・」
あ、だめ、だめだわ。
今日の仕事はおしまい。
こんな可愛い春蘭を魅せられて我慢できるはずがないわ。
「・・・勝負ありね。秋蘭、春蘭を抱えて私の部屋まで来なさい」
「はい、華琳様」
「か、かりんしゃまぁ・・・・」
ぐ、ぐふぅ、やばいわ、いろいろと我慢できないじゃない。
くぅ、これから閨に呼ぶ娘を、横島に調整させようかしら?
いやいや、だめだめ。
この状態に私が持ってゆくのよ。
この曹孟徳が、他人の仕上げだけの料理をついばむだなんてことを覚えてはだめだわ。
最高の食材を、最高の技量で料理する。
それが私なのだから。
とはいえ、今回の調理は美味しくいただくわよ、横島。
サイド : 横島忠夫
さんざん苦労して美味しく仕上げたところを、華琳に頂かれてしまった。
くそ、くそ、いつもそうだ!!
くやしいぃぃぃぃぃぃ!!!!
まぁ、あの二人は華琳の所有物みたいなもんなんで、逆に手を出しちゃまずいんだけど、結構あの春蘭も秋蘭も気軽に接してくれるんで、勘違いしちゃうんだよなぁ。
こう、夜の酒盛りとか、あの雰囲気。
負けちゃいそうになるのが困る。
俺だって男だし、あれだけの美人にすり寄られれば暴走する。
でも、それじゃダメだって、色々学んだわけで。
誰か、本当に誰かが止めてくれないとシャレになんないんだよなぁ、うん。
ともあれ、文官仕事だけしていたのに、なぜか賊の討伐にまで引っ張り出されるようになってしまった。
「まってくれ、華琳! 文官仕事がすすまねーだろ!?」
「あら? あなたが育成した文官が随分優秀だって聞いてるわよ?」
くそ、さすがにばれた。
一応、美神事務所でやっていた計算と分類の徹底を推し進めたおかげで、効率が異常に上がったんだけど、さすがに華琳まで話が行ってるか。
ちぃ、今まで通りの効率を偽装して、ナンパに行こうと思っていたのに!!
「いま、仕事の量を誤魔化して怠業しようと思っていたって顔したでしょ?」
ぐさぁ!!!!!
やべ、やっぱり華琳は天才だわ。
美神さんレベルと思った方がいい。
ただし体型は・・・
「横島、死ぬの?」
「のーのーーーー!!!!」
思いっきり絶に脅されて、春蘭や秋蘭とともに荒れる世の中を収めるための戦いに出ることになってしまった俺だった。
「そうだ、横島!! あの酒も持ち出せよ!!」
「あれは足が速いって言ってるだろうが」
「そこを何とかしろ! それがお前の役目だ!!」
「華琳~、この無茶苦茶さんを何とかしてくれ~」
「あら、私もそれを期待してるんだけど?」
「だぁーーーーー」
仕方なく、日本酒を蒸留して焼酎っぽくして携帯することにした俺だった。
これとは別に飲まない用の消毒用の酒もあり、これは強すぎるため兵たちもギンバイしない評判のモノだったりする。
「横島の兄さん~、あの果実酒ってのはもっていかんの?」
「あ・・・・」
「横島?」
いかん、消毒用蒸留酒と果実を漬け込んだ果実酒がばれてしまった瞬間だった。
もちろん、華琳に半分以上持って行かれ、半泣きの俺と真桜だった。
「この、無駄おっぱいめ、無駄おっぱいめ!!!」
「あかーーん、兄さん激しすぎやーーー♪」
以降、なぜか無用に失敗するようになった真桜だった。
サイド : 曹孟徳
初めから強い酒で悪くなるのを抑え、更には果実を一緒に漬け込むことで酒と酒漬け果実を作り食材とし、加えてまだ強い酒は水や白湯で割る。
はっきり言えば恐ろしいまでの食材の広がりだった。
漬け込む果実によって味は変わるし、風味も変わる。
割り方で強さが調節できるし、水を基準にしているだけに料理にも使えた。
趣味の料理の時間になるのが楽しみになるほどだった。
「時間が生み出す味の絶技だな」
「・・・納得ね」
そんな横島の説明で、納得させられてしまった。
一応、完成して見せるつもりだったらしいけど、最近決まった出兵で、その時機を逸しそうだったので真桜が進言した、という話らしい。
まったく、初めから計画を聞いていれば、ちゃんと配慮するのに。
横島は本当にコソコソと遊ぶのが得意ね。
本来だったら、余剰物資の横領って話になるんだけど、面白い事なら進んで成しなさいと命令している時点でその意味はない。
逆に、面白い事なんだから報告しなかった罪はある。
ともあれ、こんな結果を魅せられたら黙るしかない。
不言実行、それを地でいく男だった。
いや、面白い贈り物は完成してから見せて驚かそう、その程度の発想だというのが本当なのだろう。
ともあれ、次々と私を楽しませてくれる男、横島忠夫。
文官の頂点でも活躍でき、そして、武官としても十分な資質がある。
これは客将のままだともったいないわね。
正式な将として雇い入れ、あの三人を管理させれば、十分以上の働きをしてくれるはず。
うふふ、横島。
このたびの出兵、成果を期待しているわよ?
「あ、華琳。ちょっと許可がほしいんだ」
「なにかしら?」
「この余った試作品を、現地報奨で振る舞いたい」
「あら、いい発案ね」
こんな面白いことも言い出すのがうれしい限りよ、横島。
サイド : 横島忠夫
幾つかの村を救ったり、被害にあった街を立て直したりめぐっているうちに、曹旗に二人の少女がつき従ってくれることになった。
許緒(きょちょ)と典韋(てんい)の二人で、村が襲われていることで助けを求めに来たところを俺たちが救った形になり、感謝を示すために士官したいと言ってきた。
とりあえず、報告で戻ることになっている秋蘭へ典韋を付け、春蘭に許緒を付ける形で教育してみようと提案すると、二人とも大いに賛成の意をしめした。
「うむ、よい発案だ。許緒よ、ついてこれるな!?」「はい!将軍!!」
「うん、では典韋、士官の意はお前が伝えよ。よいな?」「はい、将軍様!」
将軍、と呼ばれ少しくすぐったそうな春蘭秋蘭だったが、取りあえず士官が決定するまでは、仕方ないとあきらめたようだ。
「じゃ、がんばろうな、二人とも」
「はい! 兄様!!」「うん!にいちゃん!!」
あれー、おれは将軍じゃないんだ。
「にいさんは迫力に欠けるんちゃうか?」
「忠夫さん、普段は威厳ないですから」
「忠夫さん、偉ぶらないからいいとおもうの~」
ま、いいか、俺もそっちの方が楽だし。
というわけで、翌日、報告帰還組と進軍組に分かれて、俺たちは移動を開始した。
実は、許緒の食べる量が恐ろしいほどの量だったので、早々に補給を追加しなければならないわけだけど、その連絡も含めた秋蘭の帰還だったりもするのが恐ろしい。
「にーちゃんのご飯、おいしいねー!」
「あ、ああ、味わって食べてくれてうれしいかなぁー」
「これならどれだけ食べても大丈夫だよー!」
「「「ただおさーーーん」」」
やべ、三人組が怖い視線でこっち見てるし。
ともあれ、春蘭+許緒コンビが絶好調なため、三人組は後衛や村の再建に専念できるのはありがたい話かもしれない。
「ご飯が惜しくて、みんなが助けられて、凄くうれしいです、夏候惇将軍!!」
「そうか、そうだろう! すべては華琳様のお導きだ。採用されたら精励するのだぞ!!」
「はい、夏候惇将軍!!」
よーどんで突撃を繰り返すイノシシコンビは今日も元気だったりする。
「横島! 華琳様と秋蘭が来てくれたぞ!!」
「お、現場視察か?」
迎える兵たちとともに整列すると、交代兵と荷馬車を連れた一群がゆっくりと近づいてきていた。
「旗は、曹、夏候・・・、うん華琳と秋蘭か」
「流琉もいるかなぁ・・・」
「典韋だったら、多分、華琳といっしょだろ。さすがに仕官してすぐに旗はないだろうしな」
「・・・うん、仕官できてるといいなぁ」
「華琳はな、有能な人間が大好きなんだ。だから許緒も典韋も大丈夫だと思うぞ」
「うん、ありがとうね、にいちゃん!」
サイド : 曹孟徳
派兵中の秋蘭の要請で糧食を追加することになった。
が、その際に、才気あふれるという勧めで紹介された少女が典韋だった。
一目でその才気を感じるほどで、彼女の溢れんばかりの熱意も琴線に触れるものだった。
彼女と共に友人が私に仕官したい、と申し出ており、その試をしてほしいと首を垂れる姿は、幼いころの秋蘭を思い出させた。
見た目も格好も違う。
しかし、秋蘭を感じさせるものがある。
「いいでしょう。仕官あなたの友人もこの目で見て決めます」
「よろしくお願いします!!」
聞けば、横島がこの少女と友人を誘ったとか。
いい仕事をするわね、横島。
この一件だけでも将軍職は与えていいと思ったわ。
これに加え、典韋は料理の才があり、私に比肩する何かを感じるものがあるのを確認できたのは行幸だろう。
何しろ、あの果実酒を見せたところ、その才によってあふれ出る調理案は私すら感心させられたほどであったから。
そんな彼女に匹敵する武勇の友。
そんな期待が大いに盛り上がるなかであった少女、許緒は、まるで春蘭を小型化したような、そんな感じの幼い少女。
そして横島も認める突破力を持っている。
春蘭と秋蘭、許緒と典韋。
なるほどと思わせる組み合わせであり、感心させられる配置だった。
やるわね、横島。
その才気、輝くものあり。
そう判断し、私は二人の仕官を認めた。
何れは左右親衛隊筆頭となってもらうために、春蘭秋蘭に教導してもらうことになるだろう。
ともあれ、今は広域に広がっていた賊たちを集めたところ。
策は成った。
ならばあとは包囲して殲滅するだけ。
「春蘭、任せたわよ」
「はい、華琳さま!! ・・・行くぞ、沙和、真桜、凪!」
「「「はい、春蘭様!!」」」
「横島! 殿は任せたぞ!」
「おう!!」
「秋蘭、弓は任せた!!」
「任されたぞ、姉者」
全将に声をかけた春蘭は、大きく声を上げる。
「全軍、愚かなる続投すべてを平らげるぞ!!」
「「「「「おおおおおおおお!!!!!」」」」」
精鋭、わが軍による、殲滅戦が始まった。
幼い彼女たちには刺激が強い。
しかし、これを乗り越えてくれるものと私は信じている。
「そ、曹操さま、私たちも・・・」
「僕たちも・・・」
強い意志の籠った瞳を見て、私は確信した。
よい、精強なる兵になる、と。
「今は見なさい。あれがわが軍の戦いよ」
「「はい!」」
彼女たちの視線の先にあるものは、菁じゃが死者を駆逐する、弱肉強食の心理。
しかし、この殺戮によって得られる真実もある。
それを、彼女たちの胸に刻めればよい。
それが私の覇道の入り口でもあるのだから。
「さぁ、とどめを刺しに行くわよ!」
「「「「「おおおおおおお!!!!!」」」」」
(5,584文字)
OU:1人
UA:29,812人
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