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最高裁判所判事
千葉勝美(ちばかつみ)
(昭和21年8月25日生)
裁判官としての心構え
今日,我が国社会は,流動化,グローバル化が見られ,価値観が複雑多様化し,その流れの中で,これまでにない新しい紛争,犯罪が起き,その適正,迅速な解決が司法部に求められている。裁判所としては,単に先例を踏襲するのではなく,将来を見据え,柔軟な発想と広い視野を持って,新しい時代の要請に応えていかなければならない。その心構えで,最高裁判所の一員として,一つ一つの事件に謙虚に向き合い,何がより良い判断・解決なのかを,悩み続けながら,司法の在るべき姿を模索していきたい。
好きな言葉
観念論ではなく,「実証的に物を見る」こと,「事実に対し謙虚である」こと,さらに,「何がより良い解決なのか悩み続ける」こと,それによって裁判の仕事は本当に面白く感じることができる。
印象に残った本
好きな作家は,村上春樹。主要な作品は繰り返し読み,時の経つのを忘れる。また,亡くなったが,稲見一良
いなみいつら
の「ダック・コール」等の小説は,痛快で心洗われる思いがする。そのほか,サミュエル・P・ハンチントン「文明の衝突」,塩野七生「ローマ人の物語」等
趣味
野鳥の写真撮影を20年近く楽しんでいる。オーディオに凝った時期もあったが,昔からブラームス等のクラシック音楽を良く聴いている。中島みゆきの一連の作品の鑑賞。
最高裁において関与した主要な裁判