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政治
元慰安婦調査 「非公開前提」証言食い違い 菅長官「閣議決定踏まえ検討を」
平成5年の河野談話作成当時、河野洋平官房長官を補佐した谷野作太郎内閣外政審議室長(当時)は、9年にジャーナリストの櫻井よしこ氏のインタビュー(月刊「文芸春秋」4月号)にこう答えている。
「よほど公開しようと思いましたが(中略)、あまりにオドロオドロしいので出しませんでした」
本当に非公開が前提条件だったならば、谷野氏が公開を検討したのは不自然となる。また、当時の政府高官は今回、産経新聞の取材に「私は公開してもいいと言ったが、河野さんが『絶対だめだ』と反対した」と証言した。
聞き取り調査後に政府内で公開の是非を議論したことになり、政府がこれまで繰り返してきた「非公開が前提」という主張は疑わしい。
9年3月の参院予算委では、当時の自民党の小山孝雄氏と平林博内閣外政審議室長との間でこんなやりとりがあった。
小山氏「公開されていない資料、個々の裏付け調査をしていない資料で政府は5年8月4日の決定(河野談話)を行ったのか」
平林氏「結論としてその通りだ」
政府は改めて聞き取り調査内容の公開を検討すべきだろう。(阿比留瑠比)
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