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第三十二話 久しぶりに思いっきり歌っちゃって・・・

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 非赤松椎名系作品 > 歌う恋姫無双物語 > 第三十二話 久しぶりに思いっきり歌っちゃって・・・



ひさしぶりの歌うです。

ちょっとリハビリっぽい話です。




 

 集結してしまった諸侯。

 集結してしまった民衆。

 ハイ、めでたしめでたしで終わるほど世界は優しくない。

 人々が生きるには食料が必要だし、夜露をしのぐ屋根がいる。

 そんなわけで、簡易宿泊施設やら舞台やらを一気に設立した冥琳の指揮は素晴らしいわけで。

 

 インテリ眼鏡、愛してる。

 

 それはさておき、なぜ舞台かと言えば、歌や踊りをしながらも、これからの国の方針や種付けについての基本を説くことにしたのだ。

 実は、劉家でなくても愛がないと男の出産率が低い。

 というか、ほぼ生まれない、らしい。

 これには実験データがないからはっきりと言えないけど、割と心通じ合う中に男子が生まれがちだという話が多い。

 これをさらに周知させて、普及しようと言うのだ。

 もちろん、公営の種付け屋で愛など語れるほどじゃないので、もう少し一般への踏み込みが必要だと思うけど。

 とりわけ、諸侯への啓蒙はある程度必要だと思う。

 

 というか、猛烈にねらわれている。

 

 何しろ、孫呉で男子連続出産させ、だもの、私。

 で、これに加えて、紅の三義兄弟こと、義弟たちも各陣営というか自分を支持している陣営の女性達から愛の計略を仕掛けられているという。

 

 例えば、劉ショウこと莢華。

 

 部下である爆乳三連星(六連星?)の厳顔・黄忠・魏延に寵愛を狙われているそうで、日々夜が怖いと私の所に逃げ込んでくる。

 このお陰で、私も無茶なアクションが減ってるんだけど、先日とうとう薬湯に睡眠薬を入れられた莢華が搬出された後、肉の宴になってしまった。

 正直、随分溜まってたんで、発散にもなったんだけど、経妊婦組が恐ろしいほどの巨乳になってて、胸に自信がない集団からの恐ろしいまでのアプローチにギブアップ寸前だったのが背筋を寒くする。

 それでも仁義があるらしく、昏睡状態での莢華搬送は無かったらしく、厳重に丁重に朝まで警護されていたそうだ。

 まぁ、安心して寝られるなら、と莢華もその部屋を使うことにしたらしいけど、三連星からは恨まれている私でした。

 

 で、陛下。

 彼の場合は、今まで性別を隠していた影響で接触させてもらえなかった母親、何皇后がベタベタに接触してくるそうだ。

 一応、女官などから守るという意味もあるのだが、いろいろと身の危険を感じる場合も多く、浴室にマッパで突撃されたときなど、本気で窓から逃げそうになったとか。

 むろん、その皇帝マッパをさらすわけには行かないので、皇后の方が引いたらしいけど、割と本気で身の危険を感じているという。

 

 ・・・性的に。

 

「兄じゃ、朕もかくまってくれぇ・・・」

「「むりむり」」

 

 さすがに逆賊必至の行為は出来ません。

 とはいえ、禁断の、という展開はいささか問題なので、匿うのではなく公務にシちまおうということで、歌や踊りに混ぜることにした。

 正直、皇族直系さんを舞台に引っ張り出すという行為が正しいの疑問だったけど、庶人には好評なのでよいと言うことにした。

 

 だって、二人が歌うと、失神者続出だし。

 

 ああ、興奮してじゃないよ?

 嫉妬に駆られた三連星とか、皇后のさっきにあてられて、何だけどね。

 それでも見に来る人が減らないんだから、人気はすごいと思う。

 

「桃香さま、そろそろ、出番です」

「はーーーい!」

 

 さぁ、庶人の慰撫と、これからの大陸のために、歌っちゃいますよ!!

 

 

 

 

 

~「旅の途中」清浦夏実

 

 

 

 

 

 ゆったりとした歌。

 旅する歌。

 

 夜明けの日差しと夜の果てにある何かを探しに行く歌は、直接心に響く旋律で、先日洛陽までこれた桂花さんも涙ポロポロで聞いている。

 

 これは今までの旅の歌にして、これからの旅の歌。

 どこまでも続く人生という旅を、愛しい人とともに歩いてゆく、旅してゆくという歌に、身内もほかの人々も飲み込まれている。

 これは白竜・金竜両姉妹に直撃みたいだったらしく、コーラスもままならない感じ。

 というか、皇后様も聞いてらっしゃるんですけど、思いの外に思い入れているみたいで、化粧の大半が流れ落ちる勢いで泣いてらっしゃる。

 義弟よ、母親を助けてあげるんですよ、ね?

 

 でも、喰われないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

~「真夜中の太陽」黒田佳世子

 

 

 

 

 

 

 

 天河の歌姫姉妹筆頭にして様々な人間関係を結ぶ劉玄徳。

 あの子の歌は格別だ。

 他の歌姫達も歌う。

 歌もうまいし、感情もこもっている。

 でも、何というか、違うのだ。

 あの子の歌は、歌には、籠もっている者がある。

 まるで歌をそのまま魂にたたきつけるような、死に絶えた後の魂にすら届くような、そんな、そう、気迫。

 桃香が振るうのは武器だけではなく、己の声も相手を叩き伏せる。

 

 魂を、心を、そして想いを。

 

 私は、こう、やられちゃった。

 母、文台もメロメロだ。

 というか孫呉で生まれた赤子は全部私の孫だって言い張って、もう、本当に幸せそう。

 私も蓮華も、早く桃香との子供がほしい、なんて思ってるけど、まぁ、そのへんは時間が解決する問題だと思ってる。

 

 私としては、あの紅い月の下の睦み合いを、さざ波のような時間を、もう少しだけ味わいたい。

 溢れんばかりのあの愛を、こぼれそうなあの愛を、全身で感じていたい。

 

 だから、ちょっとだけ無茶しちゃうのよ。

 ね、桃香。

 あなたからも夜番禁止を撤回させてよ、ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

~「Straight Seeker」Rita

 

 

 

 

 

 変わって聞こえてきた歌詞を聴いて、私は、桃香が私の屋敷で詩文にまとめていた内容を思い出した。

 初めて聴く歌だったが、それでも知っている詩の組み合わせに頬が緩む。

 

「白蓮さん、これは・・・」

「ああ、一度麗羽にはみせたよな。あの試作の組み合わせだな」

「・・・まぁ・・・」

 

 愛を切実に、率直に伝えるその言葉に、本当に力があるのか、伝わるのか、思い描く好きという想いが、相手に、相手の中に形作られる、そんな歌が響いている。

 

 比喩としては陳腐だろう。

 しかし、桃香の歌で聞くと、胸の内側に響く想いだ。

 その圧力で、内側から暖かくなる。

 

「さすが、桃竜ですわね」

「そういえば、麗羽も一緒に歌っていたんだろ?」

「ええ。ですが、あの方の足を引っ張ってばかりですわ」

 

 苦笑いの麗羽に私は微笑む。

 

「でも、楽しかっただろ?」

「・・・ええ」

 

 頬を染めて、嬉しそうに桃香をみる麗羽。

 

「ま、一度出来た縁だ、大切にシような」

「・・・ええ」

 

 さらに真っ赤になった麗羽。

 やっぱあれか、桃香を中心に姉妹が増えるんだろうなぁ。

 ま、私は何番目でもいいから、公孫家に一粒種を頼むぞ。

(2,551文字)

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  • 2012/12/15 19:48:26

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  • 2012/12/23 03:01:33

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