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眞悟の時事通信バックナンバー
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未だ続く反日家の隠蔽を見抜き、さらに国家を回復しよう
 まず、この度の参議院選挙において、民主党が敗れたことは、我が国の将来に明るい窓が開いたと指摘したい。
 それというのも、民主党の「執念を秘めた隠し球」である
「外国人参政権付与」、「夫婦別姓」、「人権擁護法」などの
日本という「国民国家」を解体する共産主義国際運動・コミンテルン以来の左翼による謀略が阻止される構造が生まれてきたからである(未だ油断はできないが)。
 また民主党は、国内的にはこれらの国家解体的措置を進めながら、対外的には、普天間で日米関係を危機に陥れつつ、「東アジア共同体」構想を進め、具体的にはこともあろうに、我が国とおぞましい共産党の中国が一体化することを目指していたが、この国家反逆的外交姿勢も阻止しうる要因が生まれた。

 十二日未明、総理大臣菅直人氏は記者会見で、敗因に「消費税問題を唐突に出したこと」を挙げていたが、彼は未だ国民を騙し続けているということをどうか見抜いていただきたい。
 彼は、消費税問題を掲げることによって、民主党のもつ、
国家反逆的傾向と亡国と国家解体の隠し球を、隠したまま選挙を乗り切ることに見事成功しているのである。
 
 従って、今後民主党内で九月の代表選挙を控えて、選挙敗北の責任論争が行われるが、ここでも消費税を出したことの当否が表向きの論点となる。その結果、民主党内保守派が民主党の左翼による亡国傾向を指摘し摘出する機会は奪われたまま代表選挙に至る。つまり、党内では、小沢派がどう巻き返すかという次元での動きとなる。
 そして党内保守派は消滅し、ついに、民主党は左翼一辺倒の党から脱却できない。

 また、消費税をぶち上げた菅氏の成功は、民主党が、我が国家に既に与えているダメージも隠蔽したことである。
 鳩山・小沢体制がもたらした我が国の国際的信用の失墜は、計り知れない。
 もう一度、思い起こして欲しい。
 昨年十二月、北京に百四十名以上の国会議員を連れて行って胡錦涛に朝貢するが如く挨拶した民主党幹事長の姿を。そして、「我は人民解放軍司令官であり、日本解放はあと一歩」という彼の挨拶を。さらに、目つきの悪い中国共産党の幹部某を無理矢理に、天皇のもとに謁見に送り込むという著しい不敬を。
 また、正常な目つきでなくなった総理大臣鳩山氏の普天間移転問題で日米関係に与えたダメージは計り知れない。その上で、菅氏は、日米合意に従い、八月に普天間移転問題にすっぱりと結論を出すのか、否か。
 さらに、鳩山・小沢の資金疑惑はどうなったのか。
 菅氏は、本当に我が国の産業に取り返しの付かないダメージを与えながら、二酸化炭素を二十五%削減できると思っているのか否か。
 菅氏の「消費税選挙」は、今もこれらのことを隠している。
 
 それにしても、民主党政権になってから、海外にいる日本人も国内の日本人も、無能の総理大臣が女房を連れて海外に出歩き恥をまき散らし、身勝手な混迷の果てに辞任するものだから、日本人として頭を昂然と上げて歩けなくなった。
 この惨めさをどうしてくれるんだ。

 次に、菅氏の選挙中、知らない間に次の措置および発言がなされている。本来ならば、国民にもっと知らして議論すべき重大なことであるが、封印されたままだ。
 まず、七月一日の中国人への入国ビザ条件の緩和措置。
 そして、七月八日の仙石官房長官の、昭和四十年の日韓条約にかかわらず、我が国が韓国人に個人補償をする旨の発言。
 これについて言及したい。
 
 日韓条約締結当時、韓国の国家予算は、1260億円である。
 我が国は本条約で、この国家予算とほぼ同額の金を無償供与し、加えて長期低金利の援助金720億円を提供し、韓国内の日本の資産1兆円余の請求権を放棄した。
 そして、日韓双方は、財産の請求権は法人個人を含めて
「完全かつ最終的」に解決されたと合意した。
 この条約における我が国の韓国に対する金銭の供与が如何に巨大なものであるか。我が国の現在に引き比べれば分かる。
 我が国の国家予算が80兆円とする。隣の国が、わが国に対して130兆円の金をくれて700兆円超の請求権を放棄してくれた事態を想像されたい。今、この途方もない金が我が国に転がり込んだらどうなるのか、想像できないでしょう。
 しかし、我が国は、それをまさに、韓国にしたのである。
 その時、韓国政権内では、その金をどうするのか分からず、やはり、国民にばらまくことにしようという意見が大勢を占めた。
 しかし、朴大統領は、その意見を遮り、断固として韓国の経済建設に投入することを決めた。その時の朴大統領の発言が残されている。
 「日本は世界を相手に戦争する決断をしたではないか。我々も決断できないはずはない。」
 そして「漢江の奇跡」が生まれた。(これだけの金が舞い降りたら、奇跡が生まれるのは当たり前だ)
 それを、何か!我が国は個人補償をしていないだと!

 話を仙石官房長官に戻すが、歴史を知らなくて言っているのではないとすれば、彼は国籍は日本でも、韓国のために官房長官になっていると断定せざるをえない。なるほど、菅氏の消費税10%の税収は、韓国人への補償に使う金だということだ。
 最近の政界で、これほどの唖然とする発言を知らない。
 そして、菅氏の選挙は、これら全てを馬鹿らしき反日的措置と発言を隠蔽することに成功している。

 以上、鳩・菅民主党内閣の一貫した国家反逆とも言える反日性を指摘した。
 その隠蔽に成功したまま菅氏は選挙を終えたのだ。
 しかし、天は、そして、国民は、民主党を敗北せしめた。
 従って、民主党政権の反日性阻止の要件が生まれた。今改めて、民主党が多数を占めていたら隠されていた法案が表に出てきてどうなるかと考えられたし。よって、いい選挙結果である。

 ところで、ここまで私は、菅氏が「隠蔽に成功した」と述べてきた。しかし、「隠蔽に失敗した」から民主党は負けたのではないか、とも考えられる。
 しかし、「民主党は嫌だが自民党も馬鹿らしい」という大きな割合を占める国民層を吸収したのが「みんなの党」であることを見つめて欲しい。
 この党は、新しい党であるが、言っていることは民主党とよく似てると言われていた党である。従って、受け皿が「みんなの党」になったということをどう理解すればいいのだろうか。その国家観や主義主張ではなく、新しいから票が「みんなの党」に流れたと考えるのが合理的だ。なるほど、候補者にイケメンがそろっている。
 従って、やはり、菅氏は、隠蔽に成功していると言うことではないだろうか。
 仮に、菅氏が隠蔽に成功せず、民主党のとてつもない反日性が白日の下に曝され、そこが議論の対象になっておれば、心ある国民の危機意識が高まり、「たちあがれ日本」に今の「みんな」以上の票が集まり地滑り的な国民の期待の目が注がれたであろうと私は思う。

 さて、危機は、チャンスでもある。狡菅の命運は尽きた。
 早晩、隠されている民主党の本質は白日の下に曝される。
 その時、国民は草莽崛起する。その時広範囲の国民は、日本民族のアイデンティティーに回帰して、一歩を踏み出した真の保守政党「たちあがれ日本」が存在することを必ず知る。
 「たちあがれ日本」のこの度の戦いは、その時、つまり正念場における受け皿を創り上げる第一歩であった。
 まさに、千里の道も一歩からである。
そして、この一歩は、御国の将来がかかる大きな一歩である。

 最後に、今後菅執行部の責任争いや国会運営のなかで、民主党と公明党やみんなの党との連携の話が必ず持ち上がってくる。
 そして、この話は無目的に持ち上がるのではない。必ず、一致した政策の実現という名目を掲げるはずだ。
 その実現を目指す政策が、民主党が温存する反日的な「隠し球」であるならば、何のためのこの度の選挙結果か分からなくなる。
 従って、この亡国の流れを阻止するために、これまで以上に油断せずに、政界の裏の動きを見つめていなければならない。
平成
2 2
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