マシソン、２年契約で合意！外国人で初年度以外の複数年は異例

カメラにＶサインを見せ飛行機に搭乗するマシソン

　巨人のスコット・マシソン投手（２９）が、巨人と来季からの２年契約で基本合意したことが４日、分かった。日本２年目の今季は６３登板で２勝２敗。４２ホールドポイントで、山口とともに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。チームへの貢献度や野球への誠実な姿勢を球団側が高く評価した。マシソン、ホールトン、ロペス、ボウカーの４選手が成田空港から帰国した。

　マシソンが来季も強力リリーバーとしてチームを支える。書面による正式契約を交わしていないこともあり、成田空港での取材には「来年も巨人でプレーしたいし、日本に戻ってきたいと思っている」と話すにとどめたが、この日までに代理人を通じて、球団と２年契約で基本合意に達した。今季推定８１００万円だった年俸は、倍近くアップするとみられる。

　今季はシーズン後半戦でセ・リーグ外国人投手タイ記録となる２３試合連続無失点をマーク。日本シリーズでも１勝０敗１セーブと力を発揮した。激闘から一夜明け「悔しかったから、来年は日本一になれるようにしたい」とすでに気持ちを来季に向けている。

　球団は、日本の野球を理解し、まじめに練習に取り組む姿勢も評価した。マシソンはこの日、「チームのトレーニングコーチやトレーナーが、僕の体のケアをしてくれて、常にいい状態にしてくれた。教えてもらった柔軟トレーニングを米国でも引き続きやりたい」と支えてくれた周囲に感謝。契約初年度以外で外国人選手が複数年契約を結ぶのは巨人では極めて異例。マシソンへの信頼度は高い。

　帰国後は家族との時間を過ごし、１２月中旬の優勝旅行に参加する。「１か月くらいはキャッチボールもしないかな。ゆっくり休んで（趣味の）ハンティングをしたい」と笑顔で話し、機上の人となった。