これからも「山本ひとり」か――。山本太郎参院議員(38)が天皇陛下に手紙を渡した騒動は拡大するばかりだ。極右勢力の襲撃を恐れ、警察は山本氏を厳重警備。また手紙の全文がネットに流出したとして、山本事務所は「デマだ」と火消しに躍起。さらに山本氏と1字違いの“山本サン”に誹謗中傷が殺到したりと、手のつけられない事態になっている。
山本氏が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことは周知の通りだ。すぐさま各方面から批判が噴出。本人は「政治利用という部分に対して、意識はあるのかということだったんですけど。僕は直接お手紙を渡したいという気持ちで渡したわけですから」と語り、マスコミが騒ぐことで陛下が「政治利用」されると反論している。
去る2日、山本氏が都内で行った演説の会場では、警察官約50人が厳重警備。「極右勢力が襲撃を狙っている」との情報が一部で流れているためで、山本氏周辺には緊張が漂う。翌3日には、山本氏が手渡した手紙の全文なるものがネット流出。
「陛下、私はこの国を憂う参議院議員のひとり山本太郎と申します。これはお国の一大事と本当にあなたはわかっておられますでしょうか。(中略)どうか国を憂う山本太郎の意見を聞き届け、脱原発を国民に呼びかけてください」。手紙はこんな内容とされ、ネット上では「完全に天皇陛下の政治利用じゃないですか」「さすがに冗談だろって思ってしまうほどむごいわこれ」など批判一色だ。
山本事務所は同日、公式ホームページで「今現在ネットで出回っているものは全てデマ・捏造でございます」と否定。法的な対抗措置も検討しているという。即否定するほど、山本サイドには緊迫した空気が流れている。
また山本氏と一文字違いの個人投資家・山本一郎氏も誹謗中傷を受け、とんだトバッチリを受けた。一郎氏は2日付のブログで「120通近くが『山本太郎への罵声』でありました。もうね、死ねと。クズがと。山本太郎さんへの批判、罵倒、酷評その他が、私のメールボックスめがけてわんさとやってくるわけです」と告白。「太郎ではありません」と返信すると、「似たようなものでしょう、謝罪してください」と返ってきたそうだ。
拡大する騒動をよそに、政府関係者が冷静に分析する。「山本氏が国会でどこかの政党と会派を組むかどうかに注目していました。会派を組めば、国会質疑の機会も増えますからね。社民党か生活の党か共産党か。それら全部一緒なのか。でも、もうないでしょう」
山本氏は「新党今はひとり」の党首だが、これからもその状態が続きそう。国政の場で浮きまくりながらも、劇団ひとり(36)のように地味でマルチな活躍を期待したいものだが…。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。