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タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))の感想・レビュー(209)
名作と名高いこの作品。初めのうちは、その余りにも無駄のない文章に味気無さを感じたけれど、パズルを解くようなこの作品の内容を追うには、この文体がぴったりだと気づかされる。ロジカルに組み立てられた物語は、読み進めるうちに、まるで精密機械のようにかみ合ってゆく。
上巻は満点のテストが話の中心にあり、話の締めとしてテストが実施される月曜日を使っている。そのため上巻を、下巻の前巻としてだけでなく一冊の本としても楽しむことができた。至る所にはられた伏線がどう活かされるのか気になる。
古本で見つけたので10年ぶりくらい(!)に再読。この本に幼いころ出合えたのは幸運だったと思う。変に厨二くさくないし、最近のラノベラノベしたアレは勿論無い。時代的にも内容的にも、時をかける少女の小説版とアニメ映画版の中間くらいな感じがする。感想は下巻で。
とても読みやすく、それでいてぐいぐい読ませる文章。はじめに戸惑っていたのが、パズルのピースをはめていくように理屈づけられていくのが快感だった。前評判無しで読んだのだが、なんでもライトノベルの傑作として有名とのこと。それも納得の上巻だったと思う。
読んだ後、即再読。作家を検索。その他、作品を調査。 久しぶりに、読み終わるのがもったいなくなる本でした。 タイムリープの世界から離れがたくなる傑作本です。
タイトルのせいか、翔香が初期において記憶の喪失を二重人格のせいと勘違いしたことに新鮮味を覚えた。言われてみればそうだよなと納得した。さりげなく無駄のない文章が読みやすかった。昨今のラノベにある脂肪たっぷりかつ骨粗鬆症な文章がかすんでみえる。
タイムトラベルもの特有の面白さというか、いったりきたりの素敵なややこしさと、それがきっちりはまったときの清々しさと。構成の巧さもあってまだ謎ばかり残ってる状況なのにすでに上巻だけでもかなりおもしろい。下巻でどうまとめてくるか期待せざるを得ないです
これも久しぶりの再読。何度読んでもタイムトラベルの設定がお見事!だと思う。日曜日の事件の顛末はアレだけどそこはライトノベルだから? さて下巻はこれから(´・ω・`)
いや、まぁ……下巻を読まんことには、何とも言えないけども。“タイムトラベル”とは異なる“タイムリープ”を描いた作品。とりあえず翔香の陥っている現状の説明と確認だけに終始した感のある上巻ではあったが、少なくとも話には引き込まれた。時をかける的な作品は世の中には数多く存在するわけだが、そんな中でも構成力の高さが窺える作品。これからどのような経過を経て序章のシーンに繋がるのか。早く下巻も読んで楽しみたい。 7/10点
実はこの本を読む前にオマージュ作品を読んでいたので、この題材のものを読むのは二度目。しかしそれを差し引いても予想以上に面白かったです。時間SFとして綿密に計算されており、次にどんな風に来るのか楽しみにして読んでいました。そしてフワッとした軽さで読みやすかったです。下巻にはまだ手を出していないのでハッピーエンドかまだ分かりませんが、とりあえず上巻の頭に戻って読んでみるとニマニマが止まらなかったです。さあ、下巻だ!
ものすごく読みやすい。そして軽い。あっという間に読んだ。それでもきっちりと構成されて狂いがないっていう印象。続きは下巻へ・・・
こいつは期待以上の面白さ。いや嬉しい。やはりラノベにはこういうものを求めたい気持ち…!いいところで切れているので下巻への期待もひとしお。
うおっと、これは面白い。さすがライトノベルの中でも名作と名高いだけのことはあった。精緻な構成があってこそとはいえ、やっぱり時間モノは読んでて楽しいなあ。クールな若松の、冒頭でのキスと大笑の理由は何なのか。下巻もすぐに読んでしまおうと思います。
クラスメイトの男の子とのやけにリアルなキスシーンの夢を見た以外は、何ら変哲のない月曜日の朝を迎えたはずでしたが・・。グイグイ読めました。最初は自分がいきたい時間を選べないという点を除けば映画版の「時をかける少女」と同じような展開の話かなと思いましたが、そう単純な話ではない事が読み進めていくにつれて明らかにされてきました。急展開を迎える下巻へGO!★★★★
『時をかける少女』+『スローターハウス5』な作品。序盤は主人公・翔香と同様に読者も置かれた状況に戸惑います。ですが、段々と謎が解けてくるに従って面白さも加速!! 「過去」と「未来」と「今」が見事に繋がります。 一見当たり前の事を書いているようですが、読めば意味を分かって頂けると思います。それにしても若松君は頭良いな〜。あと火曜の冷たい若松君と、木曜の優しい若松君のギャップが半端ないです(笑)
こんなにクールな和彦なのに、下巻を読み終える頃には、冒頭のキスの理由と、腹を抱えて笑い転げるキャラになる経緯が判るんですね。どんなことがさらに起きるのか、下巻が楽しみです。
久々に再読。最初に読んでからもう15年近くになるのかな。車に乗る奴とラベンダーの奴も好きだけど、この話も好き。主人公と同じように時間軸に混乱して一緒になって図式化させたことを思い出します。下巻まで一気に読みたい本。
中学で初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。貪るように再読。もう何度目だろう…。最高に面白い。ライトノベルとは思えないくらいクオリティーが高い。
女子高校生の時間跳躍SF。構成や設定が非常に巧妙で、他の時間SFものとは一線を画す作品だと思います。キャラクターや読みやすさにライトノベルらしさが垣間見えますが、ライトノベルにしておくのがもったいないと感じる面白さがあります。下巻でどう着地するのか期待大。
いわゆるタイムスリップとは違い、体はそのままだけど、意識だけが未来や過去に飛ぶ話。しかも、重複期間や空白期間は無い…。面白い設定だなと思いつつ読んだ。途中、前半部分を読み返すと「なるほど」と納得する。読み始めの頃は、この設定にやや混乱したけど、慣れてきたところで下巻に。
起きたら、いきなり火曜日だった。 タイムトラベルならぬ、タイムリープ。飛び石のように時間を移動してしまう主人公が助けを求めたのは……。 YAに属するのかな? 読み易いし、面白かった。よく考えられて作ってあると思った。
時間SFもの、と書いていて非常に違和感をもつ、そのぐらいいろいろな要素がぎっしり詰まっていますね。ともあれ、時間SFの分野で、これほど衝撃を受けたのは、七瀬ふたたび以来だったでしょうか。緻密な構成・時間旅行に関する鋭い考察・物語のおもしろさ。すべてに感銘を受けました。7年前にとある図書館に配置されたときにこの本を語り合って、初対面の利用者さんたちととても仲良くなった思い出のある作品ですし、電撃文庫を初めて読了した作品でもあります。高畑さんはこの分野はもう書かれないのでしょうね。残念です。
★★★★★ 素晴らしい! 名作だと聞いてはいたが、前評判に違わない面白さ。構成が非常によく練られている。あちこちに張り巡らされた伏線が次々と回収されていく様は見事としか言いようがない。「正常」な時間の流れに従って並べ替え、読み直してみたくなった。犯人(?)とリープの終着点(オチ?)は予想できた気がするが、下巻ではそのあたりも予想を上回る鮮やかな手際で描き出してくれるだろう。期待大。
ラノベ・SFとしては使い古された「タイムスリップ」が題材の物語。斬新に思えるのは,単純に過去に遡ったり,未来に行ったりするわけではなく,時流に空白ができないように時を行ったり来たりしている点。タイムリープ(タイムトラベル)をして,何かを成す,のではなくタイムリープする体質そのものを改善するために解決しようと進む物語性も良い。まだ上巻だけなので,下巻を読むのが楽しみ。図書館で上巻だけ借りた自分を呪うほどに面白く,読みやすい一作。下巻を急募(笑)
再読なんですが、これはやっぱいいです。 時間モノの傑作。 タイムリープの法則性とその原因が解き明かされる様は正に本格ミステリです。 恋愛パートはややヤボな感じもしますがそこもご愛嬌と思えるのでおk! 現代ラノベの主流と比べれば学園異能力モノとしては地味だし、 泣かせモノとしては弱いけどそれを補って余りある良さがあります。