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第一話 売られてしまって・・・

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 非赤松椎名系作品 > 歌う恋姫無双物語 > 第一話 売られてしまって・・・




さて、
この作品は、以下の成分が大量投入されています。
・ご都合主義
・主人公最強
・チート満載
・女装?
・TS?

以上の成分にアレルギーのある方は、作品の服用を避けてくださいw

第一話 売られてしまって・・・




 転生って聞いたことある?










 まぁ、ネットで溢れるほど「あった」よね。
 うん、なんつうか、楽しい思い出さ、うん。
 でもまぁ、あんな糞みたいな環境でも懐かしくは思うわけさ。
 なにしろ、既に手に入らない環境だしね。




 ぶっちゃけると、私には前世の記憶があります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 あー、やっぱなぁ、そういうリアクションだよなぁ。
 そりゃ解ってるさ、うん、厨二でしょ? そういう扱いだよね。

 いやいや、聞いてくださいよ、ねぇ。

 私、西山幸一は、死の寸前までオタリーマンだったんですよ、ええ。
 お気に入りのアニソンを聞きながら、軽く鼻歌を謳ってたんですよ、ええ。
 周りに誰もいなかったし、お酒も飲んでほろ酔い気分でしたからね。



 聞こえてくる曲が「TRY AGAIN/FIRE BOMBER」のイントロにはいたっところで、条件反射で体が熱くなる。
 この曲を聴くと、色々と思い出があるせいか、結構気分が盛り上がる。
 嬉しいことも、悲しいことも思い出せる曲だから、結構大好きだった。
 で、何故かそれとは別に背中が熱くなる。
 なんでか、と振り向くと、見知らぬ男が俺にナイフを突きつけてた。

 理由不明、原因不明。
 俺はそのまま意識を失った。






 で、現在、0歳児として幼児プレイ中。
 あぶぶぶぶぶ。




 いろいろと混乱もしたけれど、これって転生だねぇ、と思ったところで落ち着いた。




 しかし、この家は貧乏だねぇ。
 産着もつぎはぎだらけ、家はボロボロ、母親も祖母もボロを着てる。
 時々現れる「父親」も体が弱そうだし、ネット小説にあるような転生チートとかはなしみたいだし、困ったものだねぇ。

 未だ神を称する存在も見えないし。

 こりゃあれだね、転生特典とかチートとか無い地味転生。
 苦労するぜ、これ。
 金持ちとか地位があるというならまだしも、単なる貧乏スタートって辛すぎでしょ?
 というか、普通、前世の記憶があるというだけでかわいそうな人扱いだから、マイナスじゃね? というか今現在0歳児では話せねぇって。

 つうか、この母乳、ウマウマ。
 こんな状態で乳離れなんて出来るのかね、私。













 まぁ、なんだ、チート、間違いねぇ。
 転生チートでした、オツカレ。







 家の周りで何で女ばかりしかいないんだろう、という疑問を祖母にぶつけたと同時に、なんで女装しなければならないかを聞いてみた。



 ・・・重かったぜ、その内容。



 現在三歳の幼児にゃ重すぎじゃい。

 祖母曰く、ここ数世代の大陸で男は生まれにくいそうだ。
 で、生まれても死産、生きていても思考障害記憶障害判断力なし、数も少ないから出産のための道具扱いだとか。
 というか財産扱いで人格は認められていないという。
 で、数少ない知恵遅れで無い五体満足な男子であるところの父上は、幼い頃に召抱えられ、帝と帝周辺の老害たちに付けねらわれ続け、あらゆる性的な虐待で精神を壊されたとか。

 役立たずになったところで男妾宿に売り払われるというところで母が救出して、家で匿ったそうだ。
 手厚い看護のおかげで正気を戻した父は、母と共に生きたいと希望し、今に至るとか。

 つまり、五体満足で知能が普通の男=私=この大陸男子のチート。
 見つかれば婆の慰み物=それゆえの女装。

 実に論理的でありがたい話です、ええ。

 ということで、身体万全、体健康、力も結構出る私は、この世界の男平均で見れば十分チートだったわけです。



 ・・・こんなチートいやだ・・・・。


 とりあえず、庶人の皆よりも力があるようなので、剣と無手を習ってみたけど、やっぱり母上には勝てません。

 そりゃそうだ。

 都の軍を向こうにまわして父上を守りつつ撤退戦を仕掛けることができたんだから。

 そりゃ凄いでしょ。

 まぁ、知性で勝負さ、剣は逃げるときに役立つ程度に鍛えればいいし。
 ・・・だったら走り込みかな?







 真名「白蓮」は私塾に共に通う親友だ。
 出会った瞬間から引かれたので真名を預かって欲しいといわれたので、私も渡した。

「私の名前は、劉備玄徳、真名は「桃香」だよ」

 そう、私は劉備なのです。劉玄徳。
 で、白蓮は「公孫賛」。公孫伯珪。白馬長史と来たもんだ。
 かの武将も女、というか、この男子出生率が底辺な世界で、武将男子は無いわなぁ。
 つうことは、武将の大半が女子ということになるか?

 狂ってるよ、この世界。



・・・・・閑話休題



 読み書きは習わないと理解できなかったけど、私の算術は先生も理解できないレベルまで行っている。
 まぁ、暗算で四則演算が出来るのと九九が出来る時点で、この世界じゃ知力チートらしい。

 微積分は理解されないだろうなぁ。

 とはいえ、ちょっとした計算にも式を書く場所に困る。
 色々と書いているうちに先生に声をかけられたり、説明したり。
 こりゃぁ、私塾の先生で食べていけるかな?

 そのうち白蓮がどっかの太守になるだろうし、実家に城があることは判ってるし、養ってもらおうかしら?

 白蓮は私の嫁!



 と、思っていた時代もありました。





「あなたが劉備ね」

 突如現れたのは幼女。
 金髪で、両脇に髪の毛をまとめたツインテール。
 ドクロっぽい髪留めが似合ってるんだか似合っていないんだか。

 彼女曰く、私の算術の話は、先生を通して都に伝わっていたとか。
 で、都ではあまり価値を認められなかったが、その噂を聞いて興味を持った彼女がやってきたそうだ。

 幼女、・・・彼女の名は「曹孟徳」。

 曹操ですよ、曹操!!!
 曹操が幼女って、どんな三国志だよ!?
 まぁ、年が若ければ幼児時代はあっただろうけどさ。

「アナタが提案した農地面積の算出法、実に興味深いわ」

 ああ、アレ?
 三角形の面積を求めるアレの応用でしょ?
 三角関数は現在時間をかけてはじき出してるけど、途中で気が狂うかと思ったので中断。
 便利なんだけど、下地を作るのは辛い。
 というか、この10進計算式をよく理解できたな、うん。
 一応、アラビア数字は使わなかったけど、面倒な桁計算なんてこの時代にゃ、無かろうに。

「それに、この数字の表記法。実に論理的だわ。」

 この数字を導入したのは算術効率を上げるために算盤を導入したからだ。
 十進法が理解できないと、算盤が計算できなくて意味が無くなる。
 そんなわけで、私塾で使っている算盤を見せると、無茶苦茶食いついてきた。
 使い方、考え方、そして・・・・

「劉備、これの製作と教育を手伝いなさい!」

 ・・・えぇ・・・・?

「何でそんなに嫌そうなのよ! あなたねっ、これがどれだけ凄いものなのか解っていないの!? 都の文官がアナタに忠誠を誓う程の革命よ!!」

 これを足がかりに、高位の官位を得るのよ!とか言っていますが、孟徳さんにお任せします。
 アナタなら、私が考えた以上の使い道を思いついてくれそうですし。

 ほら、貴女は天才だし。

「発明者はアナタでしょ!? アナタ以上の使い手がいるわけ無いじゃない!!」

 母上ママ~、助けて~

「桃香、色々気をつけなさいね~、あと仕送りお願いね~」

 うわーーーーーん。

 そんな私は、洛陽に拉致されそうになったんだけど、寸前で母上が洛陽入城禁止を条件にしてくれたので老害には引っかかりそうも無いです。
 でも、私は、ドナドナ状態で曹孟徳嬢に拉致されてしまったのでした。

 あーるはれたー・・・・って、泣こう。

「あら、それは何の歌?」
「・・・子牛が荷馬車に乗せられて売られてゆくって歌です」
「実に、明確な現実描写ね」


まずはじめに、この作品の世界観は、ある海外小説のイメージをそのまま流用しているのですが、原作名を忘れてしまったため記載できていません。申し訳ありません。>2/3 ”ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF) ウェン スペンサー”と判明。yoshitaka様 ありがとうでしたw

加えて、この歌詞規制の中「歌う~」などと挑戦的なタイトルになってしまったのも大きな意味は、たぶん、無いです、よ?

この物語自体は、かなり前に出発しています。
始まりは熱気バサラ (マクロス7)を外史に入れて、歌いまくって不思議がられるということを考えていました。
が、「フリスタ様/夢無き者は夢を見る(改装前)」を読んで、こりゃ勝てないですよーと放り投げました。
とはいえ、戦場で歌いまくりというアイデア自体は捨てていなくて、今の形に近い形で、チマチマ書いていたんですが、歌詞規制が発表されて、少しへこみながら修正している所でいまの形になりました。

歌詞は載せない。歌詞っぽいものも改造。正確なのは曲名と歌手。
曲をイメージしたい人はiTuでサンプルを聞くか買ってね、という宣伝なので、かなりいけるのでは!という小さい野望もあります。

だめかなぁ・・・?
 

(3,543文字)