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【サッカー】

三浦淳宏さんが引退試合

2013年11月5日 紙面から

 サッカー元日本代表MFで、2010年限りで現役を退いた三浦淳宏さん(39)の引退試合が4日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われた。選手時代に所属した横浜FなどのOBらで構成した「横浜FRIENDS」と、代表でともに戦ったメンバーを中心とした「ATSU FRIENDS」が対戦。三浦知良(横浜FC)や中田英寿さんら豪華な面々が参加した。両チームで出場した三浦さんは得意のFKなどで3点を挙げ、6717人の観客を喜ばせた。

 1−1で迎えた後半32分、FW城彰二さんが倒れて、“元祖ブレ球”の三浦さんにおあつらえ向きのFKをプレゼントする。FKを防ぐ相手チームの壁とGKにやや問題はあったが、見事、中央20メートルのFKがネットを揺らす。同点に追い付かれた後半41分にも再び、城さんを相手のDF田中誠さんが引っ張って倒すというPKを三浦さんにプレゼント。前半の1点に加え、ハットトリックで三浦さんは引退試合を締めくくった。

 かつて所属した横浜の3クラブ、そして日本代表、個人的に深交のあった芸能人まで集まった。母校・国見高のかつての恩師である小嶺監督までコーチとして駆けつけ、ベンチで指揮を執った。

 16年に渡る現役生活で一番の思い出は、横浜Fが1999年1月1日の天皇杯で優勝したこと。チームの消滅が決まった後のタイトルだった。「優勝すれば何かが変わると思っていた。あの時ほどチームが1つにまとまったことはなかった。今の代表もいろいろ言われているけど、あの時の横浜Fくらいまとまれば必ずW杯でも上位にいける」と力説した。

 現在はサッカー教室、解説などで活躍している三浦さんは試合後、「指導者になるためにライセンスを取りにいっています。A級が12月には取得できる予定です」と打ち明けた。たぐいまれな攻撃センスを持った左サイドバックとして活躍し、FKでは「魔球」と呼ばれたブレ球の先駆者としてJ1で歴代3位となる15ゴールの直接FKを決めた三浦さん。指導者としてまた新しい挑戦をする。 (荒川敬則)

 

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