有明海の環境変化で協議10月29日 07時12分
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有明海の環境の変化について話し合う、環境省の委員会の会合が福岡市で開かれ、有明海や諫早湾でここ数年確認されている、海水中の酸素濃度が不足する「貧酸素」などについて研究を深めていく重要性が確認されました。
環境省の委員会の会合には、水環境課の担当者や、有明海沿岸の4県の担当者、それに大学の研究者など15人が出席しました。
まず、長崎県にある独立行政法人の研究所の担当者がデータを取り始めた29年前にはゼロだった赤潮による漁業被害が、この15年間、毎年1件から10件、確認されていることを報告し、近年は赤潮の発生が常態化していると指摘しました。
続いて、佐賀大学の研究者が、佐賀県沖の有明海や長崎県の諫早湾の周辺では、海水中の酸素濃度が不足する「貧酸素」が、特に、干満の差が小さい小潮の時に起きていると指摘しました。
会合では、佐賀県沖の有明海や諫早湾の周辺で、「赤潮」や「貧酸素」の発生が漁業にどのような影響を与えているか、より研究を深めていく重要性が確認されました。