歓喜の胴上げから一夜明け、楽天の星野仙一監督(66)が4日、絶対エースのメジャー流出を覚悟していることを明かした。仙台市内で取材陣に対応。田中がメジャー挑戦を視野に入れていることを踏まえ、「来季は田中抜きでどう戦うかを考えている」と話した。
4度目の日本シリーズで初制覇を果たした反響は大きかった。指揮官の携帯電話には約150件のメールと、約40件の留守番電話。「田淵と(山本)浩二からも来とったで」と盟友からの祝福に表情を緩めた。
ただ、頭の中では早くも来季の戦力に頭を悩ませている。24勝無敗の絶対エースは今オフにもメジャー挑戦する意向を持っており、指揮官には覚悟もできている。日本シリーズの試合中にさえ、「こんな戦力で来年はどうやって戦うんや」と考えたという。
指揮官自身も、来季に向けて心身をリフレッシュする必要がある。ポストシーズンに入ってからは座骨神経痛が悪化。日本シリーズ中にも治療を受けてから球場入りするほど満身創痍(そうい)だった。ようやく極度の緊張感から解放された指揮官は「燃え尽き症候群の診断書をもらわなアカンな」と笑った。 (井上学)
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