FRBの緩和縮小は経済指標次第=ダラス連銀総裁
[シドニー 4日 ロイター] -米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は4日、連邦準備理事会(FRB)が資産買い入れプログラムの縮小に着手するかは経済指標次第だという見解を示した。
総裁はまた、当地で開催の企業エコノミスト会議での講演原稿で、FRBの超緩和的金融政策に対し、非効率で財政的に無責任な米政府が阻害要因になっていると批判した。
「これまでのFRBは全速力で走るカンガルーのようだが、米政府はせいぜいコアラ並みの順応速度しか示していない」と強調。
「多くの回復局面とは違い、政府は反景気循環的で抑制的な役割を演じている」と指摘。「政府がしっかり行動できていないことは、FRBの景気循環を支える政策に逆行している」とした。
米企業のバランスシートについて総裁は、過去のどの時点よりも良い状態であるとした。
一方、社債スプレッドが縮小しすぎているとして懸念を示した。
フィッシャー総裁は、将来的にインフレを招く恐れがあるとしてFRBの債券買い入れプログラムに長らく反対している。総裁は来年、連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つ。
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