シュルツ議長は、週刊誌シュピーゲルのインタビューで、アメリカとの自由貿易協定を疑問視し、「この問題に関する協議はひとまず休止する必要がある」と表明しました。
また、「経済的なスパイ活動が組織的に行なわれている中で、協議を進展させることはできない」と語りました。
今年6月、欧州委員会のバローゾ委員長と、アメリカのオバマ大統領が、自由貿易協定に関する協議を始めたと表明しました。7月にこれに関する最初の協議が開催され、2回目の協議が10月上旬に開催される予定でしたが、アメリカの財政危機により中止となりました。
現在も、ヨーロッパでのアメリカの大規模なスパイ活動により、この協議の進展に反対する声が高まっています。
NSAアメリカ国家安全保障局の元局員スノーデン氏は、この組織の大規模なスパイ計画を暴露しました。
これにより、NSAはアメリカの人々の電話やインターネットを監視していただけでなく、世界の一部の国の首脳陣や国民に対して、スパイ活動計画を実行していました。
この暴露により、アメリカのスパイ活動計画の修正への要求が強くなり、またヨーロッパがアメリカと情報協力を見直すことになりました。