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英HSBCは10%増益、為替操作疑惑調査への協力も表明

2013年 11月 5日 00:48 JST
 
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[ロンドン 4日 ロイター] - 英銀行大手HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)が4日発表した第3・四半期決算は、コスト削減効果と不良債権による損失が縮小したことで、10%の増益となった。

また、主要行による為替相場操作疑惑をめぐる当局の調査に協力していることも明らかにした。英銀行大手バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)やドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)、米JPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)なども先週、当局の調査に協力していることを明らかにしている。

HSBCが発表した第3・四半期の決算では、特別項目を除く税引き前利益が51億ドルと、前年同期比10%増加した。法定ベースでは30%増。香港と英国の事業が好調だったことで、中南米の落ち込みが相殺された。

増益幅はアナリストの予想に沿ったものとなった。不良債権による損失が4%減となったことに加え、営業コストが7億ドル減の96億ドルとなったことが寄与した。

ガリバー最高経営責任者(CEO)は業績の回復の裾野が広がっていると指摘。米事業は緩やかであるものの成長を続け、英事業はユーロ圏をアウトパフォームし続けるとの見方を示した。

アジア地域については「中国経済はソフトランディング(軟着陸)すると以前から確信してきた。これはアジア太平洋地域全体の支援要因となる」と述べた。

より厳格な新銀行資本規制の下での中核的自己資本(ティア1)比率は10.6%に改善。レバレッジレシオは4.2%と、国際合意基準を上回った。

ガリバーCEOはまた、外国為替相場の基準となる指標価格が操作されていたとの疑惑に関して、英金融行動監視機構(FCA)の調査に協力していることを明らかにした。

ただ調査は「まだ初期の段階にある」とし、HSBCはこの件をめぐり従業員の解雇などの措置はとっていないとしている。

 

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