フォトショップ講座第5回 選択範囲編

 選択範囲とは、選択された範囲のことです。つまり、驚く白さになった範囲を表します。ってそりゃ洗濯やろー・・・・

失礼。選択範囲とは選択された範囲のことです。つまり、キャンパスのある一部を他の部分とは区別するために特別に選び出された範囲、というわけですね。フォトショップではこの選択範囲はなんかアリの行列みたいなもので表示されます。アリはボクサーじゃありませんよ。蟻ですよ。って誰がそんなこと思うか・・・

画像が選択範囲を持つ場合は、ブラシや鉛筆、バケツからフィルターに至るまで、選択範囲の中だけが効果範囲となります。簡単に言うと、選択範囲以外のところに色を塗れなくなる、ということですね。

 また、選択範囲はその部分をまるまるコピーしたりする時にも使用できます。

 というわけで、おもむろに選択範囲を作ってみましょう。

画面イメージマジックワンド(自動選択ツール)(W)

 マジックワンド、それは魔法の杖。そう、まさに魔法のように選択範囲を作ってしまう脅威のツール!というわけで、マジックワンドの使い方について。

画面イメージ

さくっと行きましょう。元の絵はコレです。

画面イメージ

これの赤いところだけに色を塗ったりフィルタをかけたりできるように選択範囲を作っていきたいと思います。

画面イメージ

とりあえず、普通にマジックワンドで選択範囲にしたいところをクリックしてみます。するとどうでしょう。ちょっと見難いかもしれませんが、髪の毛の中まで選択範囲になってる感じがしませんか?

これは仕方ないです。なぜなら、マジックワンドが閉じた線で包まれた部分を選択するためのツールだからです。目の横あたりの小さな隙間から選択範囲が漏れ出したわけですね。

画面イメージ

というわけで、それに対処します。まず新規レイヤーを出して、分かりやすいペン(ここでは赤の鉛筆ツール)で開いている目の部分や口の部分に蓋をします。

色塗る予定のレイヤーに塗る予定の色で蓋をするのも賢いやり方ですね。

この時作ったレイヤーは選択範囲がちゃんと作れた後は削除してもいいんですけど、他の線を閉じる時にも使えるので隠すだけにしておいたほうが良い場合もあります。

画面イメージ

続きまして、「自動選択ツールオプション」にある「すべてのレイヤーを使用」にチェックを入れて、再び選択範囲にしたいところをクリックすると、今度はちゃんと選択できました。

すべてのレイヤーを使用」というのは、文字通りの効果で、マジックワンドで探す閉じた領域をすべての見えているレイヤーを重ねたものから探す、というオプションです。このチェックを入れない場合は、アクティブなレイヤーからのみ閉じた領域を探します。まぁ、このチェックは常に入れっぱなしにしていても特に問題はないのでずっと付けときましょう。

画面イメージ

ところで、よーく見ないと分からないかもしれませんが、さっきのところではまだ額が一部選択できていません。髪の毛と眉毛に阻まれているからです。この独立した部分を選択するには、[Shift]キーを押しながら選択します。[Shift]キーを押している間は、ワンドのアイコンの脇に小さく「+」が表示され、追加選択モードになっていることを表しています。この状態で額をクリックするとこの通り、ちゃんと選択されます。

勢い余っていらないところまで選択したときは[Ctrl+Z]でUndoすればいいんですけど、いくつか選択してから「この範囲はいらない」と思った時は[Alt]を押しながら選択すると、その範囲が対象から外れます。

画面イメージ

あとはとりあえず作ったレイヤーを削除するなり隠すなりして、目標レイヤーに色塗ったりすればいいです。

はい、終了。

マジックワンドの「範囲」

さっきの画像は鉛筆ツールで書いたはっきりした線だったから特に気にしませんでしたが、実際の画像はほとんどの場合次のように線に濃淡がつきます。この時、マジックワンドは常に線の内側を選択するように動くんですけど、どこまでが「線の内側」か、あなたは分かりますか?私には分かりません。

画面イメージ

フォトショップではこのような事態に柔軟に対応するために、マジックワンドツールの閾値が設定できるようになっています。それが「自動選択ツールオプション」にある「選択する色の範囲」という設定です。

ここには0から255までの数字を入れることができて、値が大きいほどクリックしたところから色が離れているところまで選択できます。

画面イメージ

例えば、選択する色の範囲:0ではこう。少しでも色が違うところは選択範囲に入りません。

画面イメージ

選択する色の範囲:128ではこう。ある程度までの色の違いを吸収します。

そして、選択する色の範囲:255では画面上すべてが選択範囲になります。つまりすべての色を選択範囲にするわけです。

理屈はグレースケールにして1ピクセルごとに1ずつ暗くなるようなグラデーションを描いて色の範囲を1ずつ大きくしながら選択して行くと分かるでしょう。

ちなみに私は816ぐらいでいつも処理を行っています。

画面イメージ投げ縄ツール他

 投げ縄ツール、多角形選択ツール、マグネット選択ツールについて解説しましょう。

といってもマジックワンドほどややこしい制約があるわけじゃありません。投げ縄ツールは、ドラッグで囲った範囲が選択範囲になります。それだけです。ちょちょいと選択範囲を作るときに便利です。

多角形選択ツールはクリックした点をつないでいって選択範囲を作ります。

マグネット選択ツールは投げ縄と同じと考えていいんですけど、ドラッグしている近所に線が引いてあったりすると、その線に寄り添うように選択範囲を作っていきます。

どのツールもマジックワンドと同様に[Shift]を押せば追加モード、[Alt]を押せば削除モードになります。

こんなこと言っちゃなんですけど、これらのツールは私はほとんど使いません。投げ縄ツールはかろうじてつかいますけど、多角形をカクカク選択するようなことも無いし、マグネット選択ツールは使っているといらいらするのでダメなんです。ワンドのほうが早いし。新規レイヤーに適当に線を引いてそこからワンドで・・・とか、ワンドで適当に選んであとはクイックマスクで・・・とかのほうが絶対楽チンなので私としてはそちらをお勧めします。

選択範囲の「濃淡」

 なまじ選択範囲がアリの行列で囲まれてはっきりした区切りが見えるせいか、選択範囲が二値(マルかバツか)しかないと思っている人もいるかも知れませんが、実は違います。選択範囲にもちゃんと濃淡があります。アリは大体半分ぐらいの濃さのところに滞在しているのです。

例えばマジックワンドの「アンチエイリアス」にチェックを入れた状態で選択範囲を作成したり、メニューから「選択範囲>境界をぼかす」とすると、境界線がやわらかい感じになります。が、この濃淡、よく見えません。「塗りつぶし」を使ったり、[Q]を押してクイックマスクモードにすると見ることが出来るんですが、その辺はクイックマスクの回に説明を譲ります。

とりあえず今は、選択範囲にも濃淡はある、ということだけ覚えておいてください。

選択範囲の「編集」

 メニューの「選択範囲」の下には選択範囲についてできる事がいろいろ書いてあります。

ほとんどは見たままの効果なので特に説明する必要はないと思います。

ただ「色域指定」てのが意味不明ですが、私も不明なので説明できません。すまん・・・

ちなみに「色域」というのはRGBやCMYKで表現する色の範囲、だったと思います。自然界にはRGBでもCMYKでも表せない色もある、ということですな。

 ところで、ここでできる編集は拡大・縮小・回転・変形等ですが、「クイックマスク」というものを使えば、もっと細かく(ペンやエアブラシなどで)編集できます。クイックマスクの使い方はそれ専用の講義がありますのでそちらを参照してください。


 これで選択範囲についての講義を終わります。次回、選択範囲の編集×変更×クイックマスク!の回。


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魔導実験室。

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