トップページ社会ニュース一覧再処理工場試運転 終了「未定」で再延期
ニュース詳細

再処理工場試運転 終了「未定」で再延期
10月29日 15時59分

青森県にある使用済み核燃料の再処理工場について、事業者の日本原燃は新しい規制基準に基づいて国が行う審査の期間を見通すことが難しいとして、本格稼働の前提となる試運転の終了時期を「未定」として延期することを決めました。

青森県六ヶ所村にある再処理工場を巡っては、原子力規制委員会が新しい規制基準をことし12月18日までに施行することを決めていて、新基準の施行までは試運転の審査を行わない方針を示しています。
これを受けて日本原燃は審査の期間を見通すことが難しいとして、本格稼働の前提となる試運転の終了時期を、現在の「10月中」から「未定」として延期することを決め、川井吉彦社長が29日、青森県の佐々木郁夫副知事に報告しました。
川井社長は記者会見で、「新しい規制基準を踏まえて、補強工事の必要性があるかなどの検討が必要で、現時点で新しい工程を示せる状況ではない」と述べ、試運転の終了時期などの工程を見直したうえで年内に示す考えを示しました。
再処理工場の試運転の終了時期が延期されるのは試運転が始まってから今回で11回目ですが、延期時期を示さないのは初めてで、再処理工場の本格稼働の時期は一層、不透明になりました。

[関連ニュース]
k10015642621000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ