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寝台特急「あけぼの」廃止へ JR東、本年度限り

来年3月で廃止される見通しとなった寝台特急あけぼの=10月下旬、JR秋田駅

 羽越線や奥羽線などを通り上野−青森駅間を1日1往復走るJR東日本の寝台特急「あけぼの」が、本年度で廃止される見通しとなったことが1日、鉄道関係者への取材で分かった。乗客の減少や車両の老朽化などが原因。東北を起点に運行する寝台特急が全て姿を消すことになる。
 あけぼのは1970年に運行を開始。酒田駅や秋田駅などを経由し、上野−青森駅間(772.6キロ)を約12時間半かけて結ぶ。かつては1日2往復し、さらに上野−秋田駅間で1日1往復する列車もあったが、90年秋のダイヤ改正で1往復となった。
 山形、秋田両新幹線の開業で東北と首都圏を往復する環境が大きく変わったことや、70〜80年に量産された使用客車24系の老朽化が激しいことを理由に、東北新幹線が全線開業した2010年ごろから廃止が本格検討されていた。
 一方で、秋田、山形両県などの新幹線の通らない日本海沿岸地域の駅からは、首都圏への唯一の直通列車として根強い利用がある。
 東北を起点とする寝台特急は、12年3月に青森−大阪駅間を結ぶ「日本海」が廃止されて以降、あけぼのだけになっていた。これまでに廃止になった寝台特急の中には、大型連休期間や年末年始などの繁忙期に臨時列車として運行されるケースがある。


2013年11月02日土曜日

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