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厚生年金基金 解散への動き広がる11月4日 4時15分
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公的年金に上乗せして支給される企業年金の1つの厚生年金基金は、560あった基金のうち、財政の悪化を理由に95の基金が解散に向けた手続きを進めていて、厚生労働省は今後、解散の動きがさらに広がるとみています。
厚生年金基金は、中小企業のサラリーマンなどが加入している公的年金に上乗せして支給される企業年金の1つです。
バブル経済の崩壊後、財政が悪化する基金が増え、一部は高利回りをうたったAIJ投資顧問に運用を委託して損失が出る事態となったため、ことし6月には一定の資産を持つ健全な基金のみ存続を認め、それ以外は解散させるなどとした法律が成立しました。
こうしたなか、厚生労働省が昨年度末で全国に560あった厚生年金基金を調査したところ、ことし4月以降、9つが解散し、95が解散に向けた手続きを進めていました。
来年4月からは、基金の解散を促す法律が施行される予定で、厚生労働省は今後、解散の動きがさらに広がるとみていて、基金が解散する場合には、確定給付年金など別の企業年金制度に円滑に移行できるよう対応したいとしています。
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