身振り手振りで打撃指導する掛布氏。森田には確かな可能性を感じた(撮影・白鳥恵)【拡大】
「小バース? 小ブラゼルよりはいいだろ。あれだけ日本人で遠くへ飛ばせるのは魅力ですよ」
2009~12年まで阪神に在籍し、10年には47本塁打を放ったブラゼル(現ロッテ)とは体形が似ていて、かわいがられていたこともあって「小ブラゼル」と呼ばれていた森田だが、掛布氏は、もっと“大物”になれると期待する。
「いまの下半身の使い方だと『今年(来季)の森田は楽しみ』と和田監督も言ってましたよ」
今季ウエスタンで打率・276、16発、69打点で本塁打、打点の二冠に輝いた若虎だが1軍では19打数4安打(打率・211)に終わった。
森田本人は「呼び名でうまくなるわけじゃないんで」と苦笑いも「(指導が)本当にわかりやすい。大きいのを打つのが最大のアピール」とうなずいた。
「新しい外国人が来ても、どれだけ出来るかは未知数。仮に外国人が故障したときに彼みたいな打者は必要」と掛布氏。虎に絶えて久しい生え抜きの大砲。ミスタータイガースのエキスを吸収し「小バース」が飛躍を狙う。(西垣戸 理大)