阪神の久保康友投手(33)が保有する国内フリーエージェント(FA)権の行使を検討していることが3日、わかった。
関係者によると、久保は球団とすでに、代理人を通じて複数回、残留交渉を行ったとみられるが、返事を保留。期限いっぱいまで熟考のスタンスを示したもようだ。
今季はチーム方針から守護神でスタート。途中、2軍降格した後は中継ぎで復帰し、シーズン44試合で3勝4敗6セーブ、防御率2・85を残した。だが、本来は先発タイプで2010年には14勝をマーク。FA宣言となれば、他球団が獲得に動く可能性は高い。
同日、日本シリーズが終了し、FA宣言期間が5日からスタート。阪神は他にも鳥谷、福原、安藤が海外FA権、久保田が国内FA権を持つ。高野栄一球団本部長(50)はこの日、「全員に残ってほしいというのは伝えている」と話した。久保は虎に残るのか、それとも…。右腕の動向に注目だ。
また、阪神はFA権を行使するとみられる涌井(西武)、鶴岡(日本ハム)に興味を示している。
(紙面から)