ネットオークションでの売買が相変わらず盛んだ。しかも、これまではいらなくなって捨てていたものを、ネット上で売ったり、譲ったりできる「リユース」が注目を集めている。ゲーム機器や時計、バイク、車…果ては壊れているものまで売れるとはビックリだが、それなりの理由があった。売り手側のコツなどを関係者に聞いた。
「ここまで使い倒してゴミのようになった物が売れるはずがない」と思い、捨てている人は多いだろう。それどころか粗大ゴミとして有料で廃棄している人もいるはずだ。
しかし、実は壊れた物「ジャンク品」でも売れてしまうのが「ヤフオク」をはじめとしたネットオークションの魅力でもある。「ジャンク」はヤフオクの検索ワードランキングでも毎月5位以内をキープしており、需要のあるカテゴリーだという。
例えば最近、高値がついたジャンク品としては、こんな物がある。
「映像が3Dにならないニンテンドー3DS」が8012円。「L、R、A、Bボタンが使えないニンテンドー3DS」が6750円。「水没して動かないアイフォーン4」が7050円。「竜頭がなく時刻が合わせられないクリスチャン・ディオールの腕時計」が7550円。「全く動かないマジェスティ(ビッグスクーター)」が3万9000円。
オークション一括検索・比較サイト「オークファン」は「売り手と買い手の双方にメリットがあることが、ヤフオクでジャンク品が人気の理由」と分析する。
「ジャンク品は通常のお店では売ることができません。しかも、物によっては捨てるにもお金がかかってしまい、売った方が得です。さらにアフターフォローもなく、売り切ることができるので、商品が非常に古い場合は、今は壊れていなくてもあえて『ジャンク扱い』とすることもあります。買い手にとっても、安価に入手できるので、修理できる人やパーツ取りをする人にとっては宝の山なのです」
身近なものが売れ筋になっている。パソコンや周辺機器、家電、カメラ、時計、バイク、バッグや服などのファッション系、おもちゃやゲーム、ホビー(プラモデル、鉄道模型)、楽器などだ。
「共通するのは、修理可能で、パーツ取りができるものです。中にはロレックスのような高級腕時計、バイクや車(部品)もあります。ブリキのおもちゃ、超合金は壊れていたり、部品が不足していたりして状態が悪くても、レアな商品として高価で取り引きされる場合があります」
オークファンによるとコツは以下の通り。
(1)ジャンクであることを明確に。商品に欠陥があり、保証しないことを明記する
(2)どこが、何がジャンクに当たるのか、詳細に書く
(3)壊れている所や症状はできるだけ画像に収める。テキストより画像の方が伝わりやすい
(4)落札金額にこだわらない。少額でも値がつけばよしとする
これらを守れば、家の押し入れの中で永久に日の目を見ることがなかったはずのガラクタも商品になるのだ。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。