東前頭6枚目の千代大龍(24)=九重が左目だけでなく右目も網膜剥離で手術していた。九州場所の出場が微妙となってきた。千代大龍は3日、熊本県玉名市の蓮華院誕生寺の奥之院で行われた白鵬の土俵入りで露払いを務めた後、「3日前に右目の手術を受けました」と明かした。
千代大龍は茨城・土浦巡業(10月14日)後に「2カ月くらい前からずっと違和感があった。蚊が飛んでいるような感じがしてました」と、目の異常を訴え、東京都内の病院で検査を受けると、左目に網膜剥離が見つかり手術。両目に緑内障も見つかっていた。
それでも福岡に乗り込んで、四股やすり足などで体は動かしてきた。だが「福岡にいい病院があると聞いたので、視野検査に行ったら、右目も網膜剥離だと言われ、すぐにレーザー手術をした」という。
九州場所の初日まであと1週間。「土浦巡業を最後に稽古をしていないから、あすから序ノ口、序二段と相撲を取ってみようと思っている」と前を向く。だが「医者には無理をするなと言われているが、出ないといけない。でも稽古はできていないんで…」。揺れる胸中を吐露した。 (岸本隆)
この記事を印刷する