プロ野球「コナミ日本シリーズ2013」で3勝2敗と王手をかけ、悲願の日本一胴上げへあと一歩と迫った楽天・星野仙一監督(66)の“舞い方”が、関係者の間で注目を集めている。
星野監督の胴上げと言えば、帽子を取って満面の笑みを浮かべる「絵になる胴上げ」が連想される。これまで中日、阪神、楽天と何度も宙を舞ってきただけに“舞い方”についてのこだわりも強い。今季のリーグ優勝の際は“大開脚胴上げ”が見事に決まったが、クライマックスシリーズ(CS)突破の際の胴上げのときは、イマイチ納得がいかなかったようで、試合後には「きょうの胴上げはきれいに上げてくれんかったな」と、ナインにチクリとやっていた。
今回は監督人生初となる日本一の胴上げ。星野監督としてみれば、最高の「絵になる胴上げ」を決めたいところで、どんな姿で歴史的1ページを飾るのか注目を集めている。そんななか、本紙記者は楽天球団関係者から「東スポの言ってたやつ、あるかもよ」と告げられた。なんと、本紙が星野監督に進言した“舞い方”が、最終候補に入っているというのだ。
話は今年の沖縄・久米島春季キャンプにまでさかのぼる。ある日の星野番記者名物のお茶会でのこと。なぜか「女性のおしりの揉み方」についての議論となった際、星野監督は「おまえはこうか?」と両手でモミモミのしぐさ付きで本紙記者に質問した。これに対し「監督、違います」とモミモミの両手を回して見せると星野監督は「アホやな~」と高笑い。続けて「よし、今年のスクイズのサインはこれにしたろ!」と宣言したのだ。
もちろん、その場はただの笑い話に収まった。だが、星野監督はこのポーズがいたく気に入ったそうで、その後も再三にわたって披露するようになった。揚げ句「これで舞ったろうかな」――。事情を知る者以外は一見、何の動きか分からないため、実行に移される可能性は十分にありそうだ。
さっそく星野監督を直撃すると「余裕があったらいくらでもやったるんやけどな」と話しながらもニヤリ。歓喜の瞬間、宙に舞う星野監督の両手が、かすかに回っていたら…。その動きから目が離せそうにない。
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