2013年09月20日(金) トラックバック:0
以前、ソフトバンク電波表示詐欺? アンテナ5本がau・ドコモの2本相当を書きましたが、ソフトバンクは信頼できない企業として定評があります。
一方で、ドコモ一人負け、iPhone以外の理由 謝罪するKDDIとの誠意の違いでドコモは客の方を向いていないと言われていましたし、最後の牙城KDDI(au)もLTE誇大広告という大チョンボをおかしました。
三者三様にダメさを漂わせてどうしようもない状態なのですが、今日は再びソフトバンク。さすがにこの分野ではソフトバンクに一日の長があります。
携帯電話の繋がりやすさの基準として、"サービスを提供する地域で、どのくらいのエリアが利用可能であるかを表す指標"である人口カバー率というものがあります。
しかし、この人口カバー率は従来から言われている通り、厳格な取り決めがなく各社が統一せずに発表しているために参考になりませんでした。
以下の記事では、その際に参考になるのが以下の調査だとしています。
■「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数
docomo 26県
au 18県
docomo・au 1県
ソフトバンク 2県
こういうのは財務体質に優れ、元国営企業のアドバンテージがまだまだ残っているドコモだと思っていましたが、意外にauが検討しています。
ただ、ソフトバンクは問題外。話になりません。
また、不満点の一つである"他の携帯電話の通信会社(キャリア)がつながっている場所でつながらない"は、
■他の携帯電話の通信会社(キャリア)がつながっている場所でつながらない
docomo 10.0%
au 15.3%
ソフトバンク 38.7%
これまたソフトバンクの一人負けです。
「インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない」「インターネットがつながりにくい」という項目ではこれほどひどくなかったそうですが、他社と比べると途端に劣勢が明らかになるようです。
また、「地下やビルの屋内でつながらない」「旅行先や地方などでつながらない」でも、やはりソフトバンクが一人負け。
記事では「今回の調査結果を総合的に見ると“2強1弱”」と結論づけていましたが、問題であるのが"ソフトバンクが「つながりやすさ No.1 」"と盛んに宣伝していたことです。
最初に出てきた人口カバー率もそうなのですが、偏った算出方法を元にした実態とかけ離れた宣伝には問題があります。
とはいえ、上記もまた中立とはいえ1社の調査結果に過ぎません。
この記事の前に似たようなタイトルの記事があったなぁと検索したら出てきました。こちらも見て、ソフトバンクに名誉挽回のチャンスを提供してみたいと思います。
ソフトバンクのスマホは本当にバリバリなのか?“つながりやすさ”でしのぎを削るキャリア各社の虚実|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
2013年8月30日 岡 徳之
http://diamond.jp/articles/-/40953
この記事で採用していたのは、日経BPコンサルティングの"エリア化率、データ通信速度の調査結果"です。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0422lte/
日経BPコンサルティングでは"各キャリアの差異は小さい"としていますが、そうでもないような? 結果は以下です。
■LTE/4Gによる接続エリア化率
1位 NTTドコモ「Xperia Z」(97.4%)
2位 KDDIのAndroidOS搭載端末「HTC J butterfly」(95.6%)
3位 ソフトバンクモバイル「iPhone5」(90.9%)
4位 KDDI「iPhone5」(87.1%)
5位 ソフトバンクモバイルのAndroidOS搭載端末「AQUOS PHONE Xx」(73.5%)
もう一つのLTE/4Gのデータ通信速度(ダウンロード)に関する調査の結果はこちら。
■LTE/4Gのデータ通信速度(ダウンロード)に関する調査の結果
1位 KDDI「HTC J butterfly」(21.67Mbps)(アップロードでも同様に首位)
2位 ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」(20.78Mbps)
3位 NTTドコモ「Xperia Z」(16.06Mbps)
4位 KDDI「iPhone5」(10.72Mbps)
5位 ソフトバンクモバイル「iPhone5」(9.49Mbps)
後発で整備が遅れることが予想され、実際に超弩級の誇大広告をやらかしたKDDI「iPhone5」もあまり良くないものの、ソフトバンクはやっぱり全然バリバリ繋がる感じがしません。
なお、ダイヤモンド・オンラインはKDDIだけでなく、ソフトバンクを含めて"「iPhone」がつながりやすさで苦戦している点"は特筆すべきだと書いていました。
理由は特に書いていませんでしたけど、KDDIが苦しんだようにiPhoneは他と違う設備を準備せねばなりません。それがソフトバンクを含めたiPhoneの接続環境が未だに追いつけていないという理由なんじゃないでしょうか?
こういった結果になりましたけど、情報通信総合研究所の岸田重行さんは「同一の第三者機関による定点的な調査結果といえども、そのときどきによって数値に幅が生じることがある」と釘を刺していたそうです。
ある程度誤差を含むことは考慮して見ていかなくてはいけません。
とはいえ、やっぱりソフトバンクが「つながりやすさNo.1」というのは、誤差の範囲を考えても無理そうです。相当数値をいじらないと1位にはできそうにありません。詐欺と言って良いひどい結果です。
何でも国が国がというやり方は本来私はすごく嫌うのですけど、現状のような詐欺がまかり通るような状態は望ましいとは思えません。
国が一定の基準作りを推し進めるというのも仕方ないですし、仮にそうしなかったとしてもせめて現行法でできる不当表示などを積極的に適応させるなどして、悪しき慣習を正していってくれればと願います。
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一方で、ドコモ一人負け、iPhone以外の理由 謝罪するKDDIとの誠意の違いでドコモは客の方を向いていないと言われていましたし、最後の牙城KDDI(au)もLTE誇大広告という大チョンボをおかしました。
三者三様にダメさを漂わせてどうしようもない状態なのですが、今日は再びソフトバンク。さすがにこの分野ではソフトバンクに一日の長があります。
携帯電話の繋がりやすさの基準として、"サービスを提供する地域で、どのくらいのエリアが利用可能であるかを表す指標"である人口カバー率というものがあります。
しかし、この人口カバー率は従来から言われている通り、厳格な取り決めがなく各社が統一せずに発表しているために参考になりませんでした。
以下の記事では、その際に参考になるのが以下の調査だとしています。
ソフトバンク「つながりやすさ No.1」とは何だったのか -- 都道府県別 “つながりやすさ”満足度調査 - インターネットコム
japan.internet.com 編集部 2013年9月2日 / 11:00
ネオマーティングが8月29日に発表した、各都道府県に住む20歳~59歳の男女計4,230人対象の『47都道府県別 通信会社のつながりやすさ満足度調査』によると、「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数(各都道府県で最も高い評価を得た件数)は、docomo が26県、au が18県、ソフトバンクが2県、引き分け(docomo と au が同率)が1県だったという。
http://japan.internet.com/wmnews/20130902/1.html
japan.internet.com 編集部 2013年9月2日 / 11:00
ネオマーティングが8月29日に発表した、各都道府県に住む20歳~59歳の男女計4,230人対象の『47都道府県別 通信会社のつながりやすさ満足度調査』によると、「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数(各都道府県で最も高い評価を得た件数)は、docomo が26県、au が18県、ソフトバンクが2県、引き分け(docomo と au が同率)が1県だったという。
http://japan.internet.com/wmnews/20130902/1.html
■「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数
docomo 26県
au 18県
docomo・au 1県
ソフトバンク 2県
こういうのは財務体質に優れ、元国営企業のアドバンテージがまだまだ残っているドコモだと思っていましたが、意外にauが検討しています。
ただ、ソフトバンクは問題外。話になりません。
また、不満点の一つである"他の携帯電話の通信会社(キャリア)がつながっている場所でつながらない"は、
■他の携帯電話の通信会社(キャリア)がつながっている場所でつながらない
docomo 10.0%
au 15.3%
ソフトバンク 38.7%
これまたソフトバンクの一人負けです。
「インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない」「インターネットがつながりにくい」という項目ではこれほどひどくなかったそうですが、他社と比べると途端に劣勢が明らかになるようです。
また、「地下やビルの屋内でつながらない」「旅行先や地方などでつながらない」でも、やはりソフトバンクが一人負け。
記事では「今回の調査結果を総合的に見ると“2強1弱”」と結論づけていましたが、問題であるのが"ソフトバンクが「つながりやすさ No.1 」"と盛んに宣伝していたことです。
最初に出てきた人口カバー率もそうなのですが、偏った算出方法を元にした実態とかけ離れた宣伝には問題があります。
とはいえ、上記もまた中立とはいえ1社の調査結果に過ぎません。
この記事の前に似たようなタイトルの記事があったなぁと検索したら出てきました。こちらも見て、ソフトバンクに名誉挽回のチャンスを提供してみたいと思います。
ソフトバンクのスマホは本当にバリバリなのか?“つながりやすさ”でしのぎを削るキャリア各社の虚実|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
2013年8月30日 岡 徳之
http://diamond.jp/articles/-/40953
この記事で採用していたのは、日経BPコンサルティングの"エリア化率、データ通信速度の調査結果"です。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0422lte/
日経BPコンサルティングは、4月22日、公開統計情報などを基に選ばれた人が集まる全国47都道府県1000ヵ所を対象とした、LTE/4Gによる接続エリア化率、およびスマートフォンにおけるLTE/4Gのデータ通信速度に関する調査結果を発表した(エリア化率は、LTE/4Gでつながるエリア内におけるポイント数の比率)。
調査対象端末は、各キャリアの主力機種5機種(NTTドコモ「Xperia Z」、KDDI「iPhone5」、「HTC J butterfly」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」、「AQUOS PHONE Xx」)、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにてデータ通信速度を同地点で各3回計測を行い、平均値を記録した。
調査対象端末は、各キャリアの主力機種5機種(NTTドコモ「Xperia Z」、KDDI「iPhone5」、「HTC J butterfly」、ソフトバンクモバイル「iPhone5」、「AQUOS PHONE Xx」)、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにてデータ通信速度を同地点で各3回計測を行い、平均値を記録した。
日経BPコンサルティングでは"各キャリアの差異は小さい"としていますが、そうでもないような? 結果は以下です。
■LTE/4Gによる接続エリア化率
1位 NTTドコモ「Xperia Z」(97.4%)
2位 KDDIのAndroidOS搭載端末「HTC J butterfly」(95.6%)
3位 ソフトバンクモバイル「iPhone5」(90.9%)
4位 KDDI「iPhone5」(87.1%)
5位 ソフトバンクモバイルのAndroidOS搭載端末「AQUOS PHONE Xx」(73.5%)
もう一つのLTE/4Gのデータ通信速度(ダウンロード)に関する調査の結果はこちら。
■LTE/4Gのデータ通信速度(ダウンロード)に関する調査の結果
1位 KDDI「HTC J butterfly」(21.67Mbps)(アップロードでも同様に首位)
2位 ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」(20.78Mbps)
3位 NTTドコモ「Xperia Z」(16.06Mbps)
4位 KDDI「iPhone5」(10.72Mbps)
5位 ソフトバンクモバイル「iPhone5」(9.49Mbps)
後発で整備が遅れることが予想され、実際に超弩級の誇大広告をやらかしたKDDI「iPhone5」もあまり良くないものの、ソフトバンクはやっぱり全然バリバリ繋がる感じがしません。
なお、ダイヤモンド・オンラインはKDDIだけでなく、ソフトバンクを含めて"「iPhone」がつながりやすさで苦戦している点"は特筆すべきだと書いていました。
理由は特に書いていませんでしたけど、KDDIが苦しんだようにiPhoneは他と違う設備を準備せねばなりません。それがソフトバンクを含めたiPhoneの接続環境が未だに追いつけていないという理由なんじゃないでしょうか?
こういった結果になりましたけど、情報通信総合研究所の岸田重行さんは「同一の第三者機関による定点的な調査結果といえども、そのときどきによって数値に幅が生じることがある」と釘を刺していたそうです。
ある程度誤差を含むことは考慮して見ていかなくてはいけません。
とはいえ、やっぱりソフトバンクが「つながりやすさNo.1」というのは、誤差の範囲を考えても無理そうです。相当数値をいじらないと1位にはできそうにありません。詐欺と言って良いひどい結果です。
何でも国が国がというやり方は本来私はすごく嫌うのですけど、現状のような詐欺がまかり通るような状態は望ましいとは思えません。
国が一定の基準作りを推し進めるというのも仕方ないですし、仮にそうしなかったとしてもせめて現行法でできる不当表示などを積極的に適応させるなどして、悪しき慣習を正していってくれればと願います。
関連
■ソフトバンク電波表示詐欺? アンテナ5本がau・ドコモの2本相当
■ドコモ一人負け、iPhone以外の理由 謝罪するKDDIとの誠意の違い
■お前が言うな!ソフトバンク孫正義社長とディッシュは似たもの同士
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