ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
News&Analysis
【第453回】 2013年8月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
岡 徳之

ソフトバンクのスマホは本当にバリバリなのか?
“つながりやすさ”でしのぎを削るキャリア各社の虚実

previous page
6
nextpage

 その結果、全国におけるLTEでつながるエリア化率の首位はNTTドコモに。各キャリアの差異は小さいと前置きした上で、その中でもNTTドコモのLTEによるエリア化率が97.4%と最も高かったという。

 続いて2位が、KDDIのAndroidOS搭載端末「HTC J butterfly」(95.6%)、3位がソフトバンクモバイル「iPhone5」(90.9%)、4位がKDDI「iPhone5」(87.1%)、やや離れて5位がソフトバンクモバイルのAndroidOS搭載端末「AQUOS PHONE Xx」(73.5%)という結果に。

LTE/4Gのデータ通信速度では
KDDIの取り扱い機種が首位に

 一方、LTE/4Gのデータ通信速度(ダウンロード)に関する調査の結果は、1位がKDDI「HTC J butterfly」(21.67Mbps)。これはアップロードでも同様に首位だった。2位はソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」(20.78Mbps)、続いて3位がNTTドコモ、4位がKDDI「iPhone5」(10.72Mbps)、5位がソフトバンクモバイル「iPhone5」(9.49Mbps)となった。1位と5位では2倍以上もの差が開いた。

 キャリア別に特筆すべき点を見てみよう。NTTドコモのエリア化率をエリアごとに見ると、「東北地区」「中国地区」「九州地区」は100%、その他の地区でも90%以上を保っている。またカテゴリー別では、「空港」でのエリア化率が100%と圧倒的だった。

 逆に、KDDI「HTC J butterfly」(96.8%)、ソフトバンクモバイル「iPhone5」(87.1%)に対してドコモがやや引けを取るのが、「高速道路」で74.2%。それでも、KDDI「iPhone5」(51.6%)、ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE Xx」(38.7%)は大きく上回る。

 こうした実績からか、楽天が提供する「ブロードバンド LTE」など、同社の通信網を利用したサービスを展開する他の事業者などもある。

previous page
6
nextpage
Special topics
ダイヤモンド・オンライン 関連記事


DOLSpecial

underline

話題の記事

おか・のりゆき

「マイナビニュース」「J-CAST」など、主にウェブ媒体での執筆活動を行ない、IT業界全体を俯瞰するマ クロな視点とウェブ技術に特化したミクロな視点で、業界を定点観測している。デジタルネイティブ世代とロスジェネ世代の中間層(1986年1月生まれ)。PRエージェンシー勤務を経 て、2011年より企業広報・ソフトウェア開発を専門とした株式会社tadashikuを立ち上げる。国内大手BtoCブランドのPR業 務に従事し、国際的な広告賞を受賞したデジタルクリ エイティブキャンペーンにも携わった。


News&Analysis

刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。

「News&Analysis」

⇒バックナンバー一覧