「人口メッシュカバー率」って何?
つながりやすさの定義は変わるか
新たな定義は「人口メッシュカバー率」。全国を約500メートル四方のメッシュに区切り、そのメッシュの面積の50%超が圏内の場合は、総人口(圏外の人口も含む)が計算式の分子に合算されるというものだ。
それに対して従来の「人口(市町村)カバー率」は、ある市町村に関して、その市町村の全ての市町村事務所など(市役所・町村役場およびその出張所)が圏内の場合には、その市町村の総人口(圏外の人口も含む)を分子に合算していた。
(参考)改訂報道と内容について
・日本経済新聞
前述のように、この従来の定義では、各社が広告宣伝を通じて訴求している「カバー度合い」の尺度がまちまちだった。
たとえば、最新の通信方式LTE(Long Term Evolution)のつながりやすさについて。日経ビジネスの取材によれば、NTTドコモはその方式をいち早く採用したにもかかわらず、昨年10月時点で加藤社長が「人口(市町村)カバー率は75%」と公言した。
一方KDDIは、自社が使う「実人口カバー率」の算出について次のような基準を公表している。
・全国を500m四方に区分したメッシュのうち、自社のサービスエリアに該当するメッシュに含まれる人口の総人口に対する割合
・メッシュの一部をエリアカバーしている場合には、該当するメッシュ内の面積カバー率(メッシュ面積率)を算出し、該当メッシュ人口×メッシュ面積率にてカバーされる人口を算出
さらにソフトバンクモバイルも、KDDIと同じく「実人口カバー率」で表している。しかしその分子に、約500メートル四方のメッシュのうち、ある程度の世帯が圏内だったメッシュ全体を合算するなど、細かいところはやや異なる。