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国際
60年間放置のツケ、LAの道路傷み深刻
2013.11.3 21:36
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【ロサンゼルス=中村将】往年のモータリゼーション(車社会化)の象徴といえるカリフォルニア州の道路が傷んでいる。特にロサンゼルス市の状況は悪く、細かい修復を除き、「60年間放置」(同市職員)のツケがまわってきた。修復の必要性を訴える声は強まっているが、財政的負担が重くのしかかる。
■全米ワースト1
ロサンゼルス国際空港付近を南北に走るフリーウエー。場所によっては片側7車線ある道路が、通勤、帰宅のラッシュ時は激しく渋滞する。道路はでこぼこが多く、老朽化してくぼんだり、亀裂が入ったりしている所が多いのが、ゆっくり走るとよく分かる。
米国の交通機関を調べるNPO「TRIP」が10月に発表した全米の道路状況調査によると、ロサンゼルス周辺の都市部地域の道路の64%が「ひどい状況」で全米ワースト1。サンフランシスコ(60%)やサンノゼ(56%)、サンディエゴ(55%)が続き、カリフォルニア州がワースト4位までを独占した。
調査は全米の人口50万人以上の都市が対象で、TRIP経営責任者のウィルキンズ氏は「政府の道路財政向けの支援は来年度にカットされる見通しで、各州や自治体は道路の修復費の捻出に頭を痛めている。道路状況はさらに悪化するかもしれない」と指摘する。
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