秘密保護法案:97人中65人「反対」 大阪で街頭投票
毎日新聞 2013年11月03日 20時02分
国の機密情報を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込む特定秘密保護法案を巡り、大学教授らでつくるグループ「秘密保護法全国投票の会」が3日、大阪市北区のJR大阪駅前で通行人に法案の賛否を投票で聞いた。
投票ボードの「賛成」「反対」「わからない」の選択肢にシールを貼ってもらい、97人中65人が「反対」だった。兵庫県尼崎市の会社員男性(58)は「何が『特定秘密』か分からないのが一番怖い。原発の情報も知ることができなくなる」と話した。「法案の意味や目的が不明」などとして、「わからない」を選んだ人も21人いた。
同会はこれまで全国30カ所以上で街頭投票をし、参加者約5000人の約6割が「反対」だったという。同会事務局長の野田隆三郎・岡山大名誉教授(76)は「反対意見が多い中で法案を成立させるべきでない」と話している。9日まで計60カ所以上で実施し、結果を政府と国会議員全員に届けるという。【重石岳史】