トップページスポーツニュース一覧東北の悲願 楽天が初の日本一
ニュース詳細

東北の悲願 楽天が初の日本一
11月3日 23時13分

東北の悲願 楽天が初の日本一

プロ野球の日本シリーズ第7戦は、楽天が3対0で巨人に勝って球団創設9年目で初めての日本一に輝きました。

両チーム3勝ずつで迎えた第7戦は3日夜、楽天の本拠地、仙台市のクリネックススタジアム宮城で行われました。
楽天は、2回までに2点を取って巨人の先発、杉内投手をマウンドから降ろすと、4回には2人目の澤村投手から9番の牧田選手がホームランを打ってリードを3点に広げました。
先発した3年目の美馬投手は、緩急をうまく使った投球で6回までヒット1本に抑え、7回からは第1戦で先発し第5戦でもリリーフで5イニングを投げたルーキーの則本投手が2イニングを抑えました。
そして9回は、前日の第6戦で160球を投げて負け投手となったエースの田中将大投手がマウンドに上がり、楽天ファンで埋まった球場の雰囲気は最高潮に達しました。
田中投手は、ランナー2人を出しましたが、最後のバッターを空振り三振に取って楽天が3対0で勝ち、満員の本拠地のファンの前で星野仙一監督が胴上げされました。
楽天は球団創設9年目で初めての日本一で、星野監督も監督として4回目の挑戦で初めて日本シリーズを制しました。
MVP=最高殊勲選手には2試合に先発していずれも無失点で2勝を挙げた美馬投手が選ばれました。
巨人は、5回からエースの内海哲也投手を投入して勝利への執念を見せましたが、打線がヒット5本に抑えられ、2年連続の日本一はなりませんでした。

楽天・日本一までの歩み

楽天は、東北に本拠地を置く唯一のプロ野球チームで、平成16年の近鉄とオリックスの合併に伴う球界再編問題をきっかけに設立され、その年の11月に50年ぶりとなる新規参入が承認されました。
ヤクルトを3回の日本一に導いた名将、野村監督がチームの礎を築き、球団創設5年目の平成21年には2位で初めてのクライマックスシリーズ進出を果たしました。
星野監督になって3年目の今シーズンは、課題となっていた長打力を補うため外国人選手の大型補強を行い、大リーグで活躍したジョーンズ選手とマギー選手の2人の右の強打者を獲得しました。
開幕当初は出遅れましたが、交流戦を15勝9敗と大きく勝ち越し、7月4日に首位に立って、球団創設以来、初めて前半戦を首位で折り返しました。
7月から8月にかけては球団記録に並ぶ7連勝で2位との差を広げ、その後も首位の座を1回も明け渡さずに、9月26日、球団創設9年目で初めてのリーグ優勝を果たしました。
田中投手は開幕から無敗のまま勝ち続けてシーズンの連勝のプロ野球記録を「24」まで伸ばし、「負けないエース」と呼ばれました。
クライマックスシリーズのファイナルステージでは3位のロッテに対し、初戦で田中投手が完封勝ちして勢いに乗り、第4戦ではその田中投手がリーグ優勝を決めた試合に続いて9回に抑えで登板して勝利し、優勝のアドバンテージ1勝を含む4勝1敗で日本シリーズ進出を決めました。
初めて臨んだ日本シリーズでは、セ・リーグ覇者の巨人と対戦し、東京ドームに舞台を移した第3戦から打線がつながって、キャプテンの松井選手やシーズンで首位打者争いにも加わった岩手県出身の銀次選手などが活躍し、対戦成績を3勝2敗として本拠地の仙台に戻りました。
第6戦は田中投手が4失点して落としましたが、3日の第7戦ではリードした9回にその田中投手がリリーフで登板して無失点で締めくくって3対0で勝ちました。
楽天は球団創設9年目で日本シリーズを制覇し、被災地・東北に初めて日本一の栄冠をもたらしました。

[関連ニュース]
k10015779461000.html

[関連ニュース]

  自動検索

田中将大「日本一になったぞー!」 (11月3日 22時48分)

楽天・田中の不敗神話ついに崩れる (11月2日 23時28分)

第7戦の先発 楽天・美馬 巨人・杉内 (11月2日 22時43分)

楽天・田中敗れる 決着は第7戦に (11月2日 22時24分)

楽天と巨人 第6戦へ調整 (11月1日 19時20分)

このページの先頭へ