80年代熱気伝える「伝説のライブ」公開11月1日 20時10分
80年代を代表する日本のロックミュージシャンたちが参加して、26年前に熊本県で開かれた国内初のオールナイトの野外ロックフェスティバルの様子を収録した音源が見つかり、映画化され全国で公開されました。
7万人余りの観客が集まり、降り続く豪雨の中で行われた「伝説のライブ」の映像は、80年代ロックシーンの熱気を伝える貴重な資料としても注目を集めています。
映画は、昭和62年8月に熊本県の阿蘇高原で開催された野外ロックフェスティバル「ビートチャイルド」の内容を記録したものです。
フェスティバルにはBOOWYやブルーハーツ、ハウンドドッグ、佐野元春さん、白井貴子さん、そして亡くなった尾崎豊さんなど、当時の日本のロックシーンを代表するおよそ10組のミュージシャンが参加しました。
およそ7万2000人の観客が集まりましたが開催中に豪雨に見舞われ、寒さのあまり倒れる観客が出るなかでも続行され、今では「伝説のライブ」と呼ばれています。
このライブの音声を収録したテープがことし見つかり、当時の出演者や関係者の同意を得たうえで映画化され、先月から全国で公開されました。
映画は、激しい雨に打たれ足元がぬかるみながらステージを見守る若者たちの表情や、たび重なる機材トラブルのなかでも観客を励まし、熱唱するミュージシャンたちの姿などを克明に描き、80年代後半の日本のロックシーンの熱気を伝える貴重な資料としても注目を集めています。
映画の配給を担当した御領博さんは、「かつて現場にいた72000人や、行きたくても行けなかった人やファンなどがターゲットですが、今の若い人たちにもぜひ見てもらい、今の時代が忘れている若者のエネルギーや歌の力を再確認してもらいたい」と話しています。
映画「ベイビー大丈夫かっBEATCHILD1987」は、全国の映画館で10月26日から3週間程度上映される予定です。
公開終了後はテレビでの放送や、CDやDVD化は予定していないということです。
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