【モスクワ=関根和弘】日本とロシアによる初の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を前に、岸田文雄外相はロシアのインタファクス通信のインタビューに応じた。岸田氏は北方領土問題について、プーチン大統領が提唱した「引き分け」による解決に賛成すると述べた。また、両国の安全保障分野での協力拡大を訴えた。

 インタビューの一部は1日付のロシア紙「独立新聞」でも紹介されている。

 北方領土問題について、岸田氏は「プーチン大統領が述べた『引き分け』による解決に賛成する。つまり、勝者も敗者もない形である」とした。このほか、安保分野での日ロ協力の拡大は地域の平和と安定に貢献すると指摘。「協力の中には、自衛隊とロシア軍の合同演習の拡大も含まれる」と語った。