RSS
JPN
RUS ENG GER CHI
FRE SPA ARB HIN other
政治, 私見アンドレイ・イワノフ, アジア・オセアニア, 解説, 国際
ストリーミング放送中
マトリョミンのオーケストラ (ビデオ)
   
 
   
 
   
 
   
 
ロシア、汚職対策で成果
ロシア、日本の「ジュネーヴ2」参加を支持
世界の終わりは来年中旬 理由はガス雲
第二の太陽系が発見される
イノベーション 新世代のリーダー達
お気に入りに追加する
スタートページに設定する
ブラウザーのホームに画像をドラッグ&ドロップし、表示されるウィンドウの質問に「はい」と答えてください
RSS
twitter
政治 経済 文化 社会・歴史 サイエンス スポーツ

露日の軍事協力関係、新たな段階へ

特集: 私見アンドレイ・イワノフ (45 記事)
2.11.2013, 16:07
印刷する 知り合いにメールで教える ブログに書く
Сергей Лавров Япония Фумио Кисида переговоры
Photo: EPA

   日本とロシアは合同軍事演習を行い、サイバー攻撃に共同で対処し、アジアにおける「同盟外の」安全保障システムを構築する。今日(2日)東京で行われた露日外務防衛担当閣僚会議、いわゆる2プラス2で、以上のように取り決められた。

   2プラス2というフォーマットは、これまで日本は、米国と豪州としか採用していなかった。この会員制クラブにロシアが入れてもらえたということ事態が、露日関係が新たな段階に入っていることを示しているだろう。
   モスクワ国際関係大学の専門家アンドレイ・イワノフ氏は次のように語っている。
   「もっとも、それが直ちに、ロシアが米国と並ぶ日本の同盟国になったということを意味するわけではない。米国と日本は軍事的・政治的に緊密な同盟国である。しかも、中国の台頭を背景に、日米同盟の重要性は増し、緊密さはさらに高まっているかに見える。特に日本は、尖閣問題で、中国への懸念を深めている。
   米国は先日も、尖閣が日米安保条約の適用対象であることを保証した。しかし、日本側は、有事の際に本当に米国が武力を使用してくれるかどうか、心もとなく思っている。しかし何らかの保障は必要だ。というのも、中国との会戦といった事態はなんとしても避けたいのだから。
   そこで、何らか、「同盟外の」安全保障システムを構築する必要があるというわけだ。ロシアの代表団が日本で提案したのは、まさにこのことだ」
   アジア太平洋地域に「同盟外」安全保障システムを新設するべく、専門家の協議が始まることで、合意がなされた。これは、2プラス2の疑いなき成果である。新設されるシステムは、関係する全ての国の国家安全保障を相互に侵害しないものとなるはずだ。
   地域に既に存在する軍事同盟関係は、ましてや、それが中国抑止という目標をもったものであれば、もはや地域の安全にも安定性にも、何ら貢献しない。「同盟外」安保システムの創設こそが必要なのだ。しかし、それに至る道は長く険しい。立ちはだかる敵も多い。イワノフ氏は語る。
  「その筆頭は、日米が進めるアジアMD構築という問題である。2プラス2で、ショイグ国防相は次のように明言した。アジアMDについて、ロシアは憂慮を抱いている。それはアジア太平洋地域の戦略的パワーバランスを崩す恐れがある、と。対して小野寺防衛相は、MDは純粋に防衛的な性格のものである、と説明したが、ロシアの不安は雲散していない。
   そこで日本側は、MDに関して追加専門家協議を行うことを提案した。MDシステムの長所と短所について、露日の専門家が詳細な討議を行う場が設けられることになったのだ」
   まことに歓迎すべき提案である。ただし、この協議によっても、すべての憂慮が払拭されるには至るまい。というのも、問題は「防衛的性格」などという、設置者の主観的意図ではなく、その客観的な、戦略的特性なのだ。MDシステムが北朝鮮だけでなく中国やロシアからのミサイルも撃墜できるとなれば、それはつまり、中国やロシアの核抑止力が損なわれ、中国とロシアの安全保障が脅かされるということなのだ。
   ともあれ、2プラス2での露日合意は、露日軍事協力関係の新たな1ページを開くものである。より広範な問題群に関する、より親身な対話に道を開き、様々な方面におけるより建設的な協力を可能にするものである。軍事や安全保障のごときデリケートな分野についても。
Recommend
Recommend
1211
This page has been shared 50 times. View these Tweets.
0
 
.
  • Kenichi Miyamoto · Top Commenter · 横浜市立大学
    日露の信頼関係を築くためにお互い知恵を出し合っていることが分かり良かったです。北方領土を返還してもロシアの安全保障が脅かされるものではないと理解してもらえる日が一日も早く来ることを望みます
       
      .
      .
    • Komei Akashi · Top Commenter
      日本が米国の保護国であり続ける限り、北方四島を丸ごと対日返還した場合には第7艦隊がクナシリ水道を封鎖してロシア太平洋艦隊がウラジオに閉じ込められる可能性があります。ですから北方四島の帰属はロシアの安全保障にとって明白な脅威になるのです。北方四島の返還がロシアにとって脅威でなくなるのは、日本が「独立主権国家」になった場合のみです。つまり日米安保廃棄と在日米軍の完全撤退ということです。しかし日米安保を廃棄した場合、中国との尖閣戦争は決定的に不利です。日米安保体制下で米国の属国・保護国たる日本が「独立主権国家」たるロシアと国境交渉をしないといけないという複雑かつ微妙なシチュエーションを理解している日本人がいないことがいわゆる北方領土問題の解決を長引かせているのです。
         
        .
        .
      SECURITY WARNING: Please treat the URL above as you would your password and do not share it with anyone.
      SECURITY WARNING: Please treat the URL above as you would your password and do not share it with anyone.

      同じテーマの記事

       

      最新の記事

       

      人気の記事

       

      あなたの意見は?

      シリア紛争はこの先どう発展すると思いますか?
      テキストを入力してください

      ほかのテキスト
       

      タグ


      ロシア情勢

      ロシア情勢

       
      //
      //
      //
      //
      //
      //
      //
       
      © 2005-2013 The Voice of Russia
      連絡先
       
      All rights reserved. 無断転用を禁ず。「ロシアの声」日本語課の電子メールアドレス:vostok@ruvr.ru; post_jp@ruvr.ru. 利用規約. サイト作成:有限株式会社 「Stek」
      0%
      10%
      20%
      30%
      40%
      50%
      60%
      70%
      80%
      90%
      100%