ギリシャ極右政党活動家の殺人事件、背後に過激派の影

2013年11月03日 14:16 発信地:アテネ/ギリシャ 【写真】 【ブログ】

ギリシャの首都アテネ(Athens)北部で、銃撃事件があった極右政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」の事務所周辺を封鎖する警官ら(2013年11月1日撮影)。(c)AFP/ANGELOS TZORTZINIS

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【11月3日 AFP】ギリシャの首都アテネ( Athens)郊外で1日夜、市内にある極右政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」の事務所付近で2人組の男が銃を発砲し、2人が死亡、1人が負傷した。政府はいかなる「復讐」も阻止する方針だとしている。

 警察によると、2人組の男は被害者に近づいて発砲し、同党事務所近くに止めていたバイクで逃走した。容疑者はまだ特定されていない。

 死亡したのは22歳と25歳の男性で、「黄金の夜明け」のスポークスマンは同党の活動家であることを確認した。保健省によると、2人は頭部や胸部にそれぞれ3発の銃弾を受け、1人は現場で即死、もう1人は搬送先の病院で死亡した。この他に若い男性1人が負傷して病院に搬送された。

 ギリシャでは1か月半前の9月18日、反ファシズムを掲げるヒップホップ歌手パブロス・フィッサス(Pavlos Fyssas)さんが、同党の支持者で自称ネオナチ(Neo-Nazi)の男に刺殺された。事件は国民の激しい反発を招き、ギリシャ当局は圧力を受ける形で同党の取り締まりに乗り出した。

■過激派が関与の可能性

 捜査関係者は2日、今回の事件の背後に過激派が存在している可能性があると語った。ギリシャでは革命や反権威主義を掲げる急進的勢力による襲撃事件が比較的多い。死者が出るケースは少ないものの、2009年にはアテネ市内で警官1人が3人組の男に殺害され、10年にはジャーナリストが自宅で銃撃されて死亡した。この2件の事件については、極左過激組織「革命セクト(Sect of Revolutionaries)」が犯行声明を出した。

 メディアは1日の事件で2人組の男が使用した凶器が、09年の警官殺害事件と同じタイプの銃だったと伝えている。

 革命セクトはこのところ目立った活動がないものの、7月にアナキスト系過激派「炎の中核陰謀(Conspiracy of Fire Nuclei)」が同勢力との「連携」を表明。炎の中核陰謀は、アテネの刑務局長の車を狙った爆弾事件など、最近起きた一連の襲撃事件で犯行声明を出している。(c)AFP

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