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  PANDORA 作者:倉田彰
最終章 『創始者・神崎昴』編
第44巻 第437話 風間乱丸vs神崎昴
朝倉利子「“ウォーター元素エレメント”“水龍暴危すいりゅうぼうき”」
利子は口から吐き出した大量の水を操って龍を象り、エリカサマを襲わせた。
エリカサマ「“スレイブアロー”」
エリカサマは唇に手を当て巨大なハートマークを取り出して。それを弓のように引き、ピンク色の矢を放った。
朝倉利子「え?水がガラスに?」
ヘア「俺も参戦しますよ。エリカサマ。“ヘア要素コンテンツ”“脱色力ブリーチ”」
ヘアが掌をイトー・ヒデに向けるとイトー・ヒデの髪色が脱色し始めた。
イトー・ヒデ「なんだ?これは?髪の色が変わって・・・しかも力が抜けていく。」
モト・コウイチ「貴様。今、何をした?」
ドルファン「ヘアは自分自身や他の人間の髪を操る。それ以外にも色々と出来る。奴の能力をなめない方がいい。」
見えない場所からドルファンの声がした。
モト・コウイチ「貴様、どこにいる?」
ドルファン「俺は水の中だ。俺は“ウオウオの果実かじつ モデル『イルカ』”を食べたイルカ人間だ。超音波の力で大気中と水中での振動を操る。」
モト・コウイチ「それで水の中から声がするわけか。」
ドルファン「“トーン元素エレメント”“エコー・ザ・ドルフィン”」
モト・コウイチ「ん?」
水や空気が突如振動し衝撃波が起こった。
モト・コウイチ「くっ・・・中々効いた。藁人形のストックを作っておくべきだったな。」
エリカサマ「ワラワは何をしても許される。何故ならワラワが絶世の美女で最強にして最凶、そして最狂の女だからじゃ!!」
朝倉利子「私に逆らわないほうがいい。何故なら私にはキラ様がついてる。」
利子はデスノートを取り出した。
エリカサマ「黙らぬか。中二病毒舌女!!」
エリカサマは利子のデスノートを蹴り飛ばした。

・闇の国 スバルガスベルタワー
■『風間乱丸vs神崎昴』

風間乱丸「瞬間移動でもなく高速移動でもない。だとしたら、答えはこれしかねぇ。」
神崎昴「なんだ?」
風間乱丸「お前、時間止めてるんだろ?」
神崎昴「僕が時間を止めてる?」
風間乱丸「そうなると全部、説明がつくんだよな。遠距離にあるものを破壊できることも、一瞬で別の場所に移動できることも、そして・・・何もしてないはずなのにお前が疲れてることも。」
神崎昴「貴様、よく気付いたな。僕は“静止ストップ要素コンテンツ”の持ち主で時間を止めることが出来る。しかし、それに気付いたところでどうする?貴様が僕に勝てないことに変わりはない。」
風間乱丸「そうかな?」
神崎昴「!!!」
神崎が指を弾こうとする直前に乱丸は神崎を蹴り飛ばした。
風間乱丸「“神眼しんがんモード”で動きを先読みさせてもらった。」
神崎昴「お前は何故、さっきから風や斬撃の力を全く使わない?本気じゃないのか?」
風間乱丸「お前をぶっ潰すのはテロリストのルーキー達の役目だから、俺がお前を殺したら俺はあいつらとの契約を破ることになる。それに、お前を殺したら空がどこにいるのか分からなくなるだろ。」
神崎昴「空ね・・・」
風間乱丸「早く居場所を教えろ。」
空〔?〕「僕はここにいるよ。乱丸。」
風間乱丸「空なのか?一体どこにいる?」
空〔?〕「ずっとここにいたよ。・・・乱丸が気付いてなかっただけで。」
風間乱丸「おい!!今、助けに行くから、待ってろ。」
神崎昴「その必要はないよ。何故なら空は捕まってなんかないから。」
風間乱丸「じゃあ、今、どうしてる?」
神崎昴「だから、ずっと目の前にいるって言ったでしょう?」
神崎は仮面を外した。
風間乱丸「・・・んな?嘘だろ?お前が・・・神崎の正体だったのか?空!!」
神崎昴「ごめんね。乱丸!!」
神崎昴の正体は空。


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