不意のどしゃ降りの雨の中、大都会の路地裏にあるビルの入り口に、一組の男女のカップルが駆け込んできました。手にしたハンドバッグやハンカチで雨を遮ろうとしたものの、髪や服はすっかり濡れてしまい、特に彼女は下着が透けて見えるほどでした。 「まいった、急にこんな大雨になるなんて。せっかくのデートなのに。天気予報じゃ言ってなかったぞ」 「ほんと。もう、この服2万4千円もしたのに、これじゃ台無しよ」 不運に対し悪態をつく彼女を横目に、闇雲に走ってきてここがどこだかわからなくなっていた彼が周囲を見回すと、ビルの地階へと続く階段の脇に、やや古めかしいこんな看板がかけてあることに気づきました。 喫茶店 山猫亭 「こんな路地裏に喫茶店があるのか」 「ねえ、雨もやみそうにないし、雨宿りついでに入りましょうよ。ずぶぬれで凍えそうになってるんだから、最悪タオルぐらい貸してもらえるでしょ」 彼女の言う通り、濡れた体からはすっかり体温が奪われてしまい、彼はぶるりと体を振るわせました。 「そうだな。ついでにちょっと食事していけば、店としても文句ないだろう」 こうして二人は、薄暗い階段に雨の滴をぽたぽたと落としながら降りていきました。 階段を降りきると、そこには上品な西洋風の扉があり、先程の店の名前が書かれた看板と共に、金文字で歓迎の言葉が書かれていました。 決してご遠慮はありません 若い方は特に歓迎です 「若い方は特に歓迎、ですって」 「僕らは歓迎されているようだね。まあいいや、もう凍えそうだ。入ろう」 彼はドアノブを握り、扉を開けました。ちりんちりん、とドアに付けられたベルが鳴り、中の者に来客を知らせます。 中は壁に煉瓦をあしらった雰囲気のある作りになっていましたが、そこは少し奥にまた扉のある小さな部屋でした。喫茶店ならもっと広々とした作りにするはずです。 それと、この部屋の匂いは独特でした。何か甘い香を焚いたような、心地よいもののどこかくらくらするような香りが立ちこめています。呼吸をしてその香りを嗅ぐたびに、二人はどことなく思考がぼんやりとしてきました。 「なんだろう、この匂いは」 「わからないわ、でもとっても気持ちいいわ」 「ああ、そうだ。とても気持ちいい」 どこかとろけたような口調で感想を述べ合っていると、奥の扉から店の者が現れ、深々とお辞儀をしてから言いました。 「いらっしゃいませ、山猫亭へようこそ。二名様でしょうか」 「は、はい」 二人は、思わずその者に目を奪われました。店の奥から来たその女は、まさに絶世の美女と言うべき容姿をしていました。背はすらりと高く、胸の膨らみは布地を大きく押し上げ、腰回りは服の上からでもよく締まっていることがわかります。ミニスカートから伸びてストッキングに包まれた脚は、細からず太からずという芸術的なバランスを見せていました。 服装は黒で統一され、袖口やミニスカートの裾を白いフリルが飾っていました。腰からは前掛けとして白いエプロンが下げられ、長く美しい黒髪には、これまた白いフリルのついたカチューシャが付けられていました。二人は、これが近頃よく聞くゴスロリとかメイド服とか言うものか、と理解しました。 そのウェイトレスが、黒だらけの外見の中で唯一艶めかしいほどに赤く口紅が引かれた唇を開いて言いました。 「それでは、お席にご案内いたしますから、ここで服をお脱ぎください」 「ええっ」 二人が驚くのも無理はありません。どこの世界に服を脱いで入る喫茶店があるというのでしょうか。そんな二人に、ウェイトレスはあくまで優しく諭すように言いました。 「見れば随分と濡れてしまっているご様子。早くお脱ぎにならないと風邪を引いてしまいますわ。それに当店のドレスコードで、お客様には服を全て脱いでいただくことになっております」 「ああそうだ。風邪を引いては大変だ」 「それに、ドレスコードなら仕方ないわ」 ウェイトレスにそう言われて何となく納得した二人は、まず靴を脱ぎ、それからいそいそと服を脱ぎ始めました。彼は何の躊躇もなく服や下着を脱ぎ去り、彼女も少しためらってから、ウェイトレスの視線に促されるようにブラジャーとパンティをするりと脱ぎました。 すっかり裸になってしまった二人ですが、不思議と体を隠そうという気にはなりませんでした。むしろ、この場はそうすることが自然な気すらしてきました。その証拠に、彼は愛しい彼女の全裸を目にしているにも関わらず、ちっとも勃起していなかったのです。 「では、この服はお預かりいたしますわ。これで体をお拭きになってください」 ウェイトレスはどこからともなく取り出したタオルを二人に渡すと、床に散らばる二人の服を集め、てきぱきと畳んで部屋の隅に置きました。その間二人は、ウェイトレスに言われた通りにタオルで体を拭いていました。 「水気はなくなりましたか。では奥へご案内いたします」 体を拭き終わるタイミングを見計らって、ウェイトレスが二人に声をかけました。 そしてウェイトレスは、二人を連れて奥の扉を開け、隣の部屋に二人を導きました。 その隣の部屋にも椅子やテーブルはなく、ただ部屋の中央に壷が一つあるだけでした。 疑問に思った彼は、ウェイトレスに聞きました。 「この部屋はなんですか」 「お席にご案内する前に、まずこの壷の中のクリームを体にくまなくお塗りください」 「それは構わないけど、これは何のためにするんだい」 「裸のままでは寒いですから、このクリームで体温を守るのですわ」 「ああなるほど」 ウェイトレスの言うことは至極もっともだと思った、ような気がした二人は、壷の中に手を浸して中のクリームを掻き出し、体にクリームを塗っていきました。そのクリームはひどくべたべたしていて、何か栗の花のような匂いが強くしました。 彼は顔をしかめて、彼女に聞きました。 「なんだろう、この匂いは」 「わからないわ。でもいい匂いじゃない」 「そうか。君がそう言うならいい匂いなのだろう」 彼女の一言だけでそれがいい匂いに思えた彼は、クリームをさらに体中に塗り込んでいきました。 二人とも全て塗り終わったと思って手を休めると、傍らに控えていたウェイトレスが二人に声をかけました。 「お客様、お尻の穴の中も塗り込みましたか」 「ああ、お尻の穴は忘れていたよ。ご忠告ありがとう」 「人差し指にクリームを付けて、相手のお尻の穴に入れると塗り込みやすいですわ」 「その通りね。親切なウェイトレスさんで助かったわ」 二人は口々にウェイトレスに礼を言うと、忠告通りに人差し指にクリームを付け、横に並んでお互いのお尻の穴に指を伸ばし、つぷりと穴に差し込みました。 「あうっ」 「ああっ」 慣れない感覚に、思わず声が漏れてしまいます。それでも二人はクリームを塗り込むため、差し込んだ指をつぷつぷと前後に動かしました。クリームのおかげで滑らかに指を動かすことができ、それと共に二人は小さく声を上げ続けました。 「もう十分ですわ」 お尻から伝わる快感のおかげで二人の少し顔が赤くなって来た頃、ウェイトレスが二人に声をかけて指の動きをやめさせました。二人は穴から指を抜くと、抜いた瞬間の快感でふるると体を振るわせました。 「あと、この香水を頭に振りかけて下さい。これで終わりです」 ウェイトレスがやはりどこからともなく取り出したその香水の瓶には、黄色い液体が入っていました。 徐々に濃くなってきたような気もする部屋の甘い香りと、先程までの行為の余韻でぼうっとする頭のまま、彼はウェイトレスに言われた通り、香水の瓶を受け取って頭に振りかけました。その香水はなぜかアンモニアのような匂いがしましたが、彼はもはやそれを気にすることはありませんでした。 彼に続いて、彼女も「ああいい匂い」と言いながら、香水をぱちゃぱちゃと振りかけていきました。 「これでいいですか」 頃合いを見て、彼はウェイトレスに聞きました。 「ええ結構です。ではお席にご案内いたしますわ」 ウェイトレスは扉を開け、二人をさらに奥の部屋に案内しました。 その部屋の中央にはテーブルが置かれ、向かい合わせに座れるように木製の椅子が置いてありました。しかしそのテーブルの高さは人の膝上ぐらいまでしかなく、まるでベッドのような柔らかい素材でできているようでした。白いテーブルクロスも、シーツのように見えます。でも二人は、「変わったテーブルだ」という以上の感想を持つことができませんでした。 二人は、ウェイトレスに導かれてそれぞれの席に腰掛けました。 「では、ご注文を承ります」 水どころかメニューも出さずにウェイトレスはそう言いました。 しかしなぜか、二人の頭の中には注文したいものの名前が浮かんでいました。 「僕は、パイ包みとタン、それと親子丼を」 「私はウィンナーソーセージと駅弁がいいわ」 とても喫茶店にありそうにない注文内容ですが、ウェイトレスは顔色一つ変えず、 「かしこまりました」 と一礼してその注文を受けました。 「では、十五分とかかりませんので、料理をお持ちするまでの間、テーブルに脚を開いて乗せて、ご歓談してお待ちください」 そう言ってウェイトレスはくるりと二人に背を向けて、厨房とおぼしき奥の部屋に姿を消しました。二人はウェイトレスに言われた通り、ベッドのようなテーブルの上に大きく股を開いて足を乗せました。お互いの性器が全て見えてしまう状態なのですが、二人は気にしません。 二人は、今しがた去ったばかりのウェイトレスについて話を始めました。 「すごい美人だったな」 「そうね、すごい美人ね。こんな所でウェイトレスなんかしないで、女優にでもなったらきっと大スターになれるのに」 「それもいいかもしれないけど、大きな胸と腰のくびれ、それにあの綺麗な脚を見たかい。グラビアアイドルになったら、僕は絶対に写真集を買うよ」 「グラビアアイドルだなんてもったいない。AV女優の方がもっといいわ」 「そうだ、AV女優だ。あの人の主演AVなら、僕は毎日ビデオを見ながらオナニーするね。何回も何回も射精できそうだ。ああ、君とセックスするよりも、ずっと気持ちいいんだろうな」 「うふふ。私もあなたのちんぽを入れられるよりも、あのウェイトレスさんに鞭で叩かれたりヒールで踏まれた方が、ずっと気持ちよくなれそうよ」 「それはいい。その時は、僕はその光景を見ながら抜くとするよ」 まっとうなカップルの会話とはとても思えませんが、少なくとも二人は楽しそうに淫らな会話をしていました。 そのようなことを喋りあっていると、 「お待たせいたしました。ご注文のお食事をお持ちいたしました」 ウェイトレスが奥から戻ってきて、待望の『食事』を持ってきていました。しかし、それはトレイにもカートにも乗っているのではなく、リードで引かれてきていました。 ウェイトレスは右手に2本、左手に1本のリードを持っていました。2本のリードの先には首輪につながれた全裸の母と娘が、1本のリードの先には筋肉もたくましい若い男が、やはり全裸で首輪につながれて立っていました。 美しい母は、ウェイトレスに負けないぐらい大きく柔らかそうな乳房をぶら下げ、下半身の肉付きは歳相応にむっちりとしていました。娘は肉付きでは母に劣るものの、母譲りの美しい顔を持っていました。母娘は、綺麗に剃り上げられた股間を隠そうともせず、にこやかな表情を浮かべてウェイトレスの後ろに立っていました。 一方、男の方も容姿の水準は人並み以上と言えました。それに、股間にそびえ立つ性器も人並み以上でした。 そしてこの三人に共通していたのは、目、でした。にこやかな表情をしているのに、その目はどこかぼんやりとして、瞳には力も輝きも感じられませんでした。しかし、彼と彼女は運ばれてきた『料理』の素晴らしさに目を奪われて気がつきません。 「おお、これは凄い。最高級の親子丼だ」 「こっちのウィンナーも太くて大きくて、とてもおいしそうだわ」 「ははは、君は食いしん坊だな。もうよだれを垂らしているじゃないか」 「うふふ、そう言うあなたこそ、今すぐにでも食べたそうにしているじゃない」 二人はお互いの股間を指さし合って笑いました。確かに彼らの言う通り、彼女の股間はしっとりと潤い、先程まで何の反応も示さなかった彼の性器は、痛々しいほどに固くなっていました。 彼ははあはあと息を荒げながら、ウェイトレスに切実に頼みました。 「ウェイトレスさん、早く料理を出してくれないか。もう早く食べたくてしょうがないんだ」 「左様でございますか。ではまず、『太マラのパイ包み』と『若娘のタン』をお召し上がりください」 ウェイトレスが右手の2本のリードを引っ張ると、にこやかな表情一つ変えず、親子が彼のもとへと歩み寄りました。母は彼の股間の前にひざまずき、娘は椅子に腰掛けた彼の脇に立ちました。 そして、母は両手でそのたわわな胸を持ち上げ、胸の谷間で彼の固くなっている性器を包み込みました。 「おおう」 あまりの感覚に、彼は思わず声を漏らしました。その胸の谷間は、まるで彼女の膣に挿入しているのと同じ、もしかするとそれ以上の気持ちよさだったからです。 次に母は両手で胸をすりすりと上下に動かし始めました。その動きに合わせ、彼は「おうおう」と声を上げます。 その口を塞ぐかのように、傍らに控えていた娘が自分の唇を彼の唇と合わせました。両手で頭を持って彼の頭を上向きにさせ、舌と舌を絡め合います。 「んんっ、んっ、んんっ」 「んちゅっ、ちゅっ、んちゅうっ」 彼の下では母が胸を上下に動かしながら舌を使って亀頭の先端を刺激し、娘はより深く彼と舌を絡め合い、そして唇を吸っていました。 その光景をぼんやりと見ていた彼女が、ふと我に返ったようにウェイトレスに言いました。 「ウェイトレスさん、私の料理も早く持ってきてくださいよ」 「これは失礼いたしました。こちらが『特大ウィンナーソーセージ』でございます」 やはり首輪につながったリードを引かれて、男が彼女の椅子の側にやってきました。 彼女は、男の股間にある太く長いウィンナーを見て目を輝かせました。 「わあ、おいしそう」 「お客様、あまり歯を立てたりせぬように、お召し上がりください」 「わかったわ」 彼女はウェイトレスに返事をすると、椅子から降りて顔を男の股間の位置に持っていき、そして大きな口を開けてウィンナーにしゃぶりついていきました。 「んーっ、んっ、んんっ」 じゅる、じゅると音を立て、彼女の頭が前後に動きます。顔を動かしつつ、口の中では舌がウィンナーを舐め回していました。しかし、彼と違って男は声を上げるどころか表情を変えることすらありませんでした。ただ口をぽかんと開け、どこか遠くをぼんやりと見つめているだけでした。 一方彼は、母に胸と舌で男性器を刺激され、娘に唇で口を塞がれながらも、あまりの料理のおいしさに声を上げるしかありませんでした。 「おーっ、むおっ、んんっ、むああっ」 そして、椅子の上で無意識のうちに腰を小刻みに動かしてしまうと、母に向けてびゅくびゅくと白濁液を放出してしまいました。母の顔が白く汚されていきますが、母はそれを嫌がろうともせず、舌と胸の動きはそのままに、ただ彼にされるがままになっていました。 そんな彼に、ウェイトレスがすっと近寄って声をかけました。 「いかがでしたでしょうか」 その声にあわせるかのように、母と娘は彼からすっと離れ、ウェイトレスの後ろに付き従うように立ちました。娘の唇と舌から解放された彼は、口を開いてウェイトレスに答えました。 「ああ、とてもおいしかったよ。パイはとても柔らかかったし、タンも最高だ」 「左様でございますか。お褒めいただきありがとうございます。では、次の料理、『親子丼』をお召し上がりください」 ウェイトレスがそう言うと、母と娘は静かにベッドのようなテーブルに上がりました。母は彼の前で股を広げてから仰向けに寝そべると、その上に娘が覆い被さりました。そして母娘は、お互いの性器をくっつき合わせ、うつろな瞳ながらも彼を誘うような視線を送りました。 「ほほう、これはうまそうだ。さっそく食べることにしよう」 「どうぞお召し上がりください」 彼は母娘の性器に顔を寄せると、綺麗に剥かれた筋に舌を這わせました。初めは彼の唾液で光っていた性器ですが、次第に母娘の筋の奥からつゆがにじみ出てきて、彼が舌を動かす度にぴちゃぴちゃと音を立てるようになりました。 彼は少し顔を離し、感想を漏らしました。 「おお、つゆだくだ。こんなにつゆだくな親子丼は初めてだよ」 彼は再び顔を戻すと、夢中になって舌をびちゃびちゃと動かして、母娘の出すつゆを味わっていきました。 そんな彼を横目で見ながらウィンナーを味わっていた彼女は、口をウィンナーから抜き取って言いました。 「ぷはぁ。ウィンナーはもう味わったから、そろそろ私も駅弁を食べたいわ」 「かしこまりました」 一礼したウェイトレスがぱんぱんと手を叩くと、男は彼女のわきの下に手を入れ、屈強な体を生かして彼女を軽々と持ち上げました。そして、宙に浮いた彼女の体を引き寄せると、彼女の少し湿った股の間に自分の反り返った性器が収まるように、ゆっくりと彼女の体を降ろしていきました。 「うっ、あっ、あーっ」 ゆっくりと、しかし確実に侵入されていくと、彼女は甘い悲鳴を上げました。そして無意識のうちに、両手両足でしっかりと男に抱きつくような格好になりました。その間にも重力に引き寄せられた彼女の体の中には、男のものがじゅぶじゅぶと入っていきます。 「あ、あーっ、も、もう食べきれないわ」 限界まで挿入されたのでしょう。彼女は男に懇願するように言いました。 すると男は、両手を彼女のお尻を支えるように持ち替え、上下に彼女の体を揺すり始めました。 「あ、あ、あ、あっ、ああっ、ああんっ」 上下に体が揺すられるたびに、彼女は気持ちよさそうな声を上げます。 その様子をちらりと見た彼が、彼女に声をかけました。 「やあ、そっちもおいしそうだね」 「え、ええっ、この駅弁、最高よっ、あはあん、ああっ」 がくがくと揺さぶられ、口元からも股の間からもよだれを垂らしながら彼女が答えました。そんな光景を、彼はただにこやかに見つめていました。 「さて、僕の方もそろそろ親子丼を食べるとするか」 彼はそう言って、立ち上がりました。そして腰の位置を重なり合った親子の秘裂に合わせると、その隙間にゆっくりと勃起した性器を押し込んでいきました。彼が先程まで親子の汁を味わっていたので、それは何の抵抗もなくすんなりと入っていきました。親子は声こそ上げませんでしたが、ぴくりと体を震わせて、それを受け入れました。 そこは、まるで膣の中のようにしっとりとしていて、それでいて適度な締め付けのある独特の空間でした。さらに、隆起した母娘の陰核がこりこりと彼のものを刺激します。 「お、おおっ、これはいい」 そう言うなり彼は、上になった娘の腰を両手で持ち、がに股に落とした腰を前後に振り始めました。腰が動いて彼のものが前後されるたびに、にちゃりにちゃりと淫靡な音が聞こえてきます。 母娘は股間から伝わってくる感覚にとろけたような表情を見せ合いながら、娘が母の顔の白濁液を舐め取り、そして互いに舌を絡ませ合っていました。しかし、相変わらずその瞳に光がともることはなく、空虚な視線を漂わせていました。 「はっはっはっ、はっはっ」 「ああん、んっ、うふうん、おいし、おいしいのっ、あはあんっ」 部屋の中は、やがて彼の出す荒い呼吸音と、母娘や彼女の股の間から聞こえるじゅぷじゅぷという音、そして彼女の上げるよがり声だけが聞こえるようになりました。その間隔は徐々に狭まっていき、それと共に彼と彼女の腰の動きはどんどん早くなっていきました。 そして限界が来たのでしょう。彼と彼女は同時に、 「おう、おう、おおーーっ」 「ああっ、いい、いいわーーっ」 獣のような大きな声を上げて、同時に果てました。彼の出した精液は母娘の綺麗に剃り上げられた股間からおなかにかけての部分をべっとりと汚し、彼女の膣から噴き出した透明の液体が男の下半身を濡らします。 彼はあらかた出し終わると、はあはあと呼吸を荒げたまま、椅子に倒れ込むように座りました。その表情はとても満足げでしたが、彼の目は少し虚ろでした。 彼女は男によってそっとベッドのようなテーブルに下ろされると、はしたなくも股を広げたまま仰向けに寝転がりました。彼女の股間はぐちょぐちょに濡れぼそっていましたが、彼女は全く気にすることはなく、ただ食事の余韻を楽しんでいました。 呼吸が落ち着いてきたのか、彼は椅子にもたれかかったまま、部屋の隅に控えていたウェイトレスに声をかけました。 「ウェイトレスさん、喉が乾いたんだ。何か飲み物をくれないか」 「では、お酒などいかがでしょう」 「ああ、それでいい。とにかく今は何か飲みたいんだ」 「かしこまりました」 一礼して、ウェイトレスはつかつかと彼の元へ歩み寄りました。いつの間にかその手には日本酒の一升瓶が抱きかかえられています。それを見た彼は、嬉しそうに言いました。 「おお、日本酒か。それはいいね。でもコップがないようだけど」 「いいえ、コップは必要ありませんわ」 そう言うとウェイトレスは、一升瓶をそっと床に置き、次にミニスカートのホックを外しました。するりとウェイトレスがスカートを足から抜くと、彼の視線にはウェイトレスの高級そうな黒いレースの下着が飛び込んできました。 彼がその美しさにため息を漏らしていると、続いてウェイトレスはてきぱきとヒールを脱ぎ、黒いストッキングを脱ぎ、そして残された黒いショーツもするりと脱いでしまいました。 ウェイトレスは恥ずかしげもなく、彼の前で下半身をさらしていました。スカートをはいていた時でもその美しい足は見えていましたが、下半身全てを見ると、それはまさに芸術的で、それでいて淫靡な形であることがよくわかりました。くびれた腰回りも、綺麗な曲線を描いている臀部も、それらが全て究極と言ってもいい調和を見せていました。そしてその中心である股の間には、漆黒の美しく妖しく輝く茂みがありました。 ウェイトレスは彼に鑑賞をさせるだけさせると、絨毯の敷かれた床に直に正座し、ぴったりとふとももを閉じました。そして、閉じられた股ぐらに日本酒を注いでいきます。 「お、おお」 その光景に、彼は思わず声を漏らし、つばを飲み込みました。見ただけで、今まで味わったことのないような極上の甘露だと想像できたからです。 ウェイトレスは酒を注ぎ終わると、彼に言いました。 「お待たせいたしました。『わかめ酒』でございます。どうぞごゆっくりとお召し上がりください」 「あ、ああ、そうするよ」 彼は椅子からふらふらと立ち上がると、ウェイトレスの前に膝をついて、四つん這いの格好になりました。そして、犬のように顔を酒の泉に下げていき、逆に腰は上げてぴちゃぴちゃと舐め始めました。 三、四口ほどすすると、彼は顔を上げて言いました。 「おお、これはうまい。今までこんな名酒は飲んだことがないよ」 「それはようございました。ささ、どうぞお飲みください」 彼は先程より勢いを付けて酒を飲んでいきました。横から見れば、下半身裸のウェイトレスの股に四つん這いの全裸の男が顔を突っ込んで、びちゃびちゃと舌を出し入れして酒を飲んでいるという奇妙な光景なのですが、彼自身ですらそれをおかしいとは思いませんでした。 そのびちゃびちゃという音に興味をそそられたのか、ベッドのようなテーブルで横になっていた彼女が、体を起こして彼の様子をぼんやりと見ていました。先程までの行為で、髪は乱れ、目はとろんとなっていましたが。 彼が飲み物にありついているのがうらやましくなったのか、彼女は股の間で彼に酒を飲ませているウェイトレスに声をかけました。 「ねえ、ウェイトレスさん。私にも何か飲み物をちょうだい」 「わかりました。では、生搾りのミルクなどいかがでしょう」 「それはおいしそうね。それがいいわ」 「かしこまりました。では用意させますわ」 ウェイトレスがぱんぱんと手を叩くと、テーブルの側で棒立ちになっていた男がすっと部屋の隅の食器棚に向かい、そこから透明なコップを一つ取って戻ってきました。それをうやうやしく彼女に手渡しました。 「ありがとう。これをどうすればいいのかしら」 「では、こちらへおいでください」 ウェイトレスに手招きされ、彼女はテーブルから降りました。股の間から白い粘液がどろりとあふれて脚を伝っていきますが、彼女は気にせずウェイトレスのそばまでやってきました。 「そちらに、玉の二つついた固い棒が見えるでしょうか」 「ええっと、ああ、これね。あったわ」 「その棒をしごいてやりますと、ミルクが出てきますわ。コップで受けてお飲みください」 「まあ面白そう。やってみるわ」 それは四つん這いになっている彼の性器以外の何物でもないのですが、彼女はそうだと理解できなくなっていました。彼女はコップを彼の鈴口の先にあてがい、彼の背後から手を使って彼の性器をしごき始めました。 ぴくりと彼は反応を見せましたが、まるでとりつかれたかのようにぴちゃぴちゃと酒をすすることはやめませんでした。 彼女はリズミカルにしゅっしゅっと手を上下に動かし、ミルクが出てくるのを今か今かと待っていました。が、なかなか出てこないので少しいらいらし始めました。彼女は動かしていた手を止め、ウェイトレスに聞きました。 「ウェイトレスさん、ミルクはまだかしら」 「そうですね、少し上にくぼみがございますでしょう。そこに指を入れて中で動かすとすぐにでも出ると思いますわ」 「へえ、そうなんだ。やってみるわ」 彼女は興味津々といった表情で、言われた通りにそのくぼみ、つまり彼の肛門に人差し指を差し込みました。 「ううっ」 彼が一瞬うめきましたが、彼女は全く意に介さず、彼自身もすぐに酒を舐め始めました。 そして彼女は、肛門の中で指をぐりぐりと動かします。すると、彼の性器は暴れたようにのたうち、先端からコップ目がけて白い『ミルク』がびゅーっびゅーっと吹き出て、あっという間にコップの三分の一ぐらいを満たしてしまいました。 「あはははっ、出た出た。わあ、おいしそう。いただきまーす」 彼女はどこかたがの外れたような笑い方をしながら、コップに口を付け、そしてどろりとしたミルクをごくごくと飲んでいきました。 飲み干し終わった際に口元からミルクがこぼれて伝ったのも気にせず、彼女はウェイトレスに向かって感想を述べました。その目は、暗く妖しく輝いていました。 「なんておいしいミルクなの。ねえ、もっとないの。もっと飲みたいわ」 「左様でございますか。では準備させましょう。テーブルの上でお待ちください」 彼女がその通りにテーブルの上に乗ったことを見届けると、ウェイトレスはぱんぱんと手を叩きました。すると、奥の厨房らしき部屋からさらに6人の男が現れました。年齢や背格好、体型もばらばらな6人でしたが、共通しているのは先程の男と同じく、首輪以外に何も身につけていないことでした。 合わせて7人になった男たちは、テーブルの上で彼女を取り囲むように立ちました。テーブルの中央で座っている彼女からは、彼女が待ち望むミルクが出る場所が顔のやや上にある格好になります。 「ああ、すごい。でもこんなにいっぱいいても、一人では絞りきれないわ」 「それもそうですね。では、あなたたちもお手伝いなさい」 ウェイトレスが視線を母娘に向けると、母娘は彼女の後ろ側に立っている男たちの背後に回り込みました。そして両手を使ってそれぞれが2人の男のミルクを絞り始めました。 背後をちらりと見てそれを確認した彼女は、自らの両手で一本ずつ、男の一物をしごき始めます。 「ああもう、両手じゃ足りないわ」 そう言って彼女は、自分の正面にいる男のものをせわしくくわえ込みました。じゅるじゅると唾液を絡ませ、頭を前後させて必死にミルクを絞ろうとしています。今の彼女には、あのおいしいミルクのことしか考えられないのです。 「では、お出しいたしますわ。ご存分にお飲みください」 ウェイトレスがそう言った瞬間、何の前触れもなく彼女の口の中にミルクが放たれました。それも大量に。 あまりに不意の出来事だったので、彼女は思わず口からそれを離してしまいましたが、それでもミルクの噴出はやまず、彼女の髪や顔をどろどろと汚していきました。 それがきっかけとなったのか、他の男たちも次々とミルクを彼女にかけていきます。 「あはっ、あはははっ。ミルク、ミルクよ。ミルクがこんなに。あははははっ」 彼女はそれを喜々として受け止めました。もはや、彼女は体中白い粘液でどろどろとなっていました。その粘液を彼女は手ですくい、舌で舐め取り、喉をうるおしていきました。 「ミルク、ミルクだわ。ああおいしい。あはははは、ミルクおいしいわ、あはははは」 端から見れば狂気としか思えない形相で、彼女は手ですくった精液を舐めていました。 その時、ウェイトレスの下で舌を動かしていた彼が、のっそりと体を起こしました。酒のおかげかそれとも別の理由か、顔は赤くなり、瞳にはさらに力が入らなくなっていました。口もだらしなく開き、よだれが垂れていました。 ウェイトレスの股間に盛られた酒を全て飲み干した彼は、ゆっくりとした口調でウェイトレスに言いました。 「ああ、うまかった。最高の酒だったよ」 「お褒めいただきありがとうございます。ところで、当店からのサービスの一品がございますが、いかがいたしましょうか」 「おお、それはいい。酒を飲んだらまた何か食べたくなったんだ」 「テーブルに『雌豚のクリーム和え』を用意いたしました。よろしければお召し上がりくださいませ」 ウェイトレスがすっと手を指したその先には、テーブルのシーツにこぼれた精液までも這いつくばって舐め取っている彼女の姿がありました。いつの間にか、男たちや母娘はいなくなっています。 「本当だ。いつの間に準備したのだろう。実に手際がいいね」 彼も彼女と同じく、相手が誰だかもはや認識できていないようでした。 彼はふらふらとした足取りでテーブルに近づき、その上に乗ると、本当に雌豚のように四つん這いになってシーツや手の平を夢中になって舐めている彼女の腰を後ろから持ち、ぺちぺちと尻を叩きながら言いました。 「確かにいい雌豚だ。尻の肉もよく付いている」 「この雌豚は腸がよく締まってございます。そちらをお召し上がりくださいませ」 「わかったよ。ありがとう」 そして何のためらいもなく、自身の肉棒を彼女の肛門に押し込んでいきました。 「ひぐぅ」 ぷちぷちと何かが裂ける音と共に、彼女の腸へと彼の固さを失わない性器が吸い込まれていきます。彼女は大きく目を見開き、口をぱくぱくさせていましたが、何かを叫ぶどころか、声一つ上げることはありませんでした。それどころか、彼のものが奥まで挿入されると、その表情には悦楽ゆえのものすら浮かんでいました。 「おおう、このきつい感じがたまらないな」 そう言うなり、彼は激しく腰を打ち付け始めました。ぱんぱんと腰と腰がぶつかる音とともに、「あーっ、あーっ」と彼女があえぎ声を上げます。 「いい、これはいい、最高だ、最高だ。はあっ、はあ、はあー」 「ああー、ひいー、ああーっ」 まるで獣のように、二人は激しく交わっていました。その様子を、正面からウェイトレスが満足そうに見つめています。 「ふう、ふう、最高、最高だよ。でも」 「ひあー、あー、ひいー」 「どうかなさいましたか、お客様」 「はっ、はっ、よく考えたら、こんなにうまい食事をして、はあっ、お代のことを全然考えてなかったよ、はっ、はっ、さぞかし、高いんだろうね、ふう、ふぅ」 「あー、はあー、あーああー、あはあーっ」 「それは問題ございませんわ」 ウェイトレスは、さもおかしそうにころころと口元に手を当てて笑いました。腰を乱暴に動かしながらも彼が首を傾げると、ウェイトレスは彼らをあざ笑うようにいいました。 「わたくしは人間の作った紙切れには興味ありませんもの」 「はっはっはっ、それはいったい、はっはっはっ」 態度の豹変したウェイトレスを不思議に思いつつも、腰の動きをやめることのできない彼を見据えながら、ウェイトレスは静かに宣告しました。 「料理のお代は、お客様の魂でいただきますわ」 そのようなことを言われても、その言葉の意味をよく理解できずに彼はぽかんととしており、彼女はただ髪を振り乱してうなるようなあえぎ声を上げているだけでした。 すると、ウェイトレスの上半身だけをまとっていた黒い服が、まるで霧のようにさあっと消え、人間離れした妖しくも美しい裸身を全てさらしました。そして、目をそっと閉じて再び開くと、そこには金色に輝く猫のような瞳がありました。にやりと笑った口には、先程までなかった鋭い八重歯が生えています。 「はっ、はあっ、ああ」 「ああはー、あひぁー、あううー」 ウェイトレスは、状況を理解できなくなっている二人に向けて、右手をかざしました。そして、優雅な動きですっとその腕を上に上げました。 すると、彼らの瞳から光が完全に消え、糸の切れた人形のように彼女はテーブルに突っ伏し、背中からテーブルに倒れ込みました。 じゅるんと音を当てて彼女の肛門から彼の性器が抜け、次の瞬間、その性器からは力無く精液がびゅるびゅるとあふれ出し、彼女の股の間では、ちょろちょろと尿が漏れ出していました。 「確かに、いただきましたわ」 ウェイトレスは、満足そうに赤い唇をぺろりと舌で濡らしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ その喫茶店の『厨房』と呼ばれる部屋は、ただ何もない薄暗い空間でした。しかし、その何もない部屋には、首輪だけを付けたたくさんの裸の男女がうごめいていました。 彼女は、数人の男たちに取り囲まれ、性器も肛門も口も男の肉棒で貫かれ、さらに周囲の男たちから精液を浴びせられていました。 彼は、床に腰を下ろし、同じく床に正座している母の胸元に抱かれていました。そしてまるで赤子のように母の乳首を吸っていました。大きく大の字に開かれた彼の足の間には娘がちょこんと座り込み、両足を器用に使って彼の硬直をしゅるしゅるとしごいていました。 いずれも、顔には喜悦の表情を浮かべていましたが、彼らの目はどんよりと曇り、意志の光がありませんでした。 そんな彼らの交わりを、部屋に唯一置かれた椅子に腰掛け、やはり衣服をまとわずに足を組んでいるウェイトレスが、微笑みながら金色の瞳で見つめていました。彼らの発する甘い吐息が、蒸せるような汗が、放たれる体液が、それらの香り全てがウェイトレスにとって心地よいものでした。 この喫茶店を支配するウェイトレスは、人の魂を食らう魔物でした。ウェイトレスは店に迷い込んだ人間を、逃げられないように徐々に思考を奪い、頃合いを見て魂を食していたのです。ウェイトレスが発し、喫茶点じゅうに満ちている香りは、それだけで人に淫らな思いを起こさせ、整序立った考えができなくなる麻薬のようなものだったのです。 そしてウェイトレスは食らった人間の体を操り、その感覚を自分のものとできるのです。つまり今ウェイトレスは、多数の肉棒で女を犯しつつ、体を愛撫され、膣内に精液を注ぎごまれる感覚を味わっているのです。それは人間にはとても耐えられないほどの快楽ですが、魔物であるウェイトレスには単なる娯楽にしかすぎませんでした。 「ふふふ、またいい『食材』が手に入ったわ。この雄と雌、魂も若々しくてなかなか美味だったけど、体の方もいい味をしてるじゃない。使い込まれてないから、仕込みがいがあるわ」 ウェイトレスはどこかさげずむような笑いを見せました。 その時、喫茶店の玄関の方から、来客を告げるベルの音が鳴りました。 「あら、今日はお客様の多いこと。さて」 ウェイトレスは椅子から立ち上がってゆっくりと厨房を出ました。玄関の方に向かって歩みを進めると、ウェイトレスの周りに徐々に黒い霧のようなものが集まり、やがてそれが服を形作っていきました。 「今度のお客様は、どんな『料理』でもてなして差し上げましょうか。ふふふふ」 すっかり黒いメイド服を身にまとったウェイトレスは、そう言ってにやりと笑いました。 < 終わり >
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