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おくれてすいませんOrz第一話投稿です^^;
1章:俺が魔法少女?!
第1話 俺が魔法少女?!
「ぜぇ……ぜぇ……四条烏丸、ここまでこればいいだろ……人も多いし……」

 やっと、あの変なコスプレ集団から逃げられたぞ。頭、あいつら大丈夫なのか?
 ……まぁ、これでやっと学校にいけるな…………遅刻はするけど。

「ここからだと……そうだな。電車でいくか……」
「待ちなさい」

 次はなんだよ!? ……わおっ。

 さらさら棚引く透き通るような透明の髪……。それは、まるで運命の出会いか。されど(しかし)、神のイタズラか。

「待ちなさい。そこの迷える子羊よ」

 ドラ(ピッー!)エ9の女神みたいなお姉さんがッ! 凡人の俺の前にッ……!

 しかし、なぜ公共の場でコスプレを……? こんな美人でも、こんな痛々しい格好をされて、一緒にいると……オタクの俺でも恥ずかしいぞ……。

 ざわざわ

「うわー。すっげ、美人がいるぞ……」「コスプレイヤー?」「うわ……写メ、写メ……」

 ざわざわ

 ほら、改札口の前だから……迷惑だし、目立つし……。

「私は……美しい地球の女神です!! 紅 薹揮さん、あなたにこの地球を救ってもらいます!」

 ……へ?

「あの、」
「はい、なんでしょう!」
「頭は大丈夫ですか……?」

 さすがに、今のは……。ほら、回りだって……。

 ざわざわ

「…………」「なに今の……?」「撮影? カメラは特にないけど、あの人達やばい人……?」

 ざわざわ

 ほら、見ってみなさい! 俺までも変な目でみられてきてるぞ!?

「あ~やっぱ、駄目か~じゃあ、こっちきて♪ 私が美しい地球の女神様だって証明するから♪」
「え、ちょ、だれかー! この人頭可笑しいって!!」

 くっそ! なんだよ! 女性にしてはこの人、力強すぎだろ! なかなか、離れられないぞ……!?

「放せ! 放せって! 俺は学校にいかないといけないんだよぉおおおおおお!!!」
「うっさい! あんたなんかに本当はかまいたくないのよってばよってばよ!」

 ってばよってばよってなんだってばよ!?

 あまりにも、騒がしいのを見てか、駅の交番から1,2人の警察官がやってくるのが見える。



――やった、助かっ『ドドッ――ン!!!』   



  「「え?」」


「くっくっく! さすがはクラム・タイガー! その大砲の威力はすごいな!」

 あ、あれは……! ま、まか、まろ……マカロンのフェンリルだっけ……? くっそ、あの変態集団もう来たのか……? ていうか、地下なのに、なんで大砲なんかうってるんだよ……?

「おい! お前ら、なにものだ! 手をあげてこっちへこい!」

 さっき、でてきた警察官達が銃を構えながら霜の巨人達に近寄る。それが、気にくわないのか、フェンリルは警官を睨み。

「あ? ギーギー! こいつら、邪魔だからやれ!」

 そういうと、地面がボコッと、もりこんで、一気になにかが上がってくる。

「ギー!」「ギー!」
「な、なんだ、こいつら!? 撃て、撃てぇー!」
「は、はい!」

 ――バキュゥーン! バキュゥーン!

 これって、まるで、仮(ピッー!)イダー(ピッー!)―ズの第一話のあのシーンみたいじゃないか……! でも、これって撮影の一部だろ……? 現実的に……。

「な、こいつら、拳銃がきか……うわぁああああ!!!」

 そういうと、警官達はギーギーと呼ばれた戦闘員達にやられていく。

 否、まるでテレビのシーンが目の前で起きているみたいだ……まさか、これって本当に……あいつら、悪の組織? 

「まったく、今になって気づいたの? そんなことよりもあれやって、見てさぶろう?」

 女神は大砲で、崩れた壁がちらかる方を指刺す。そこには……。

「ママ~痛いよ……ママァァ!」

 よくいそうな《テンプレート》少女がっ!? ってか、足ががれきに挟まって動けないのかよ!?
 幸運な事に、霜の巨人の奴らは、次々と出てくる警察官達をなぎ払うのに夢中で、少女にはまったく気がついていないようだった。 

「あ、あれ助け」
「どうやって、助けるの? あの子助けるには前にいる怪人を倒さないと駄目じゃない?」

 そ、それは……。それは、無理だろう……!? 信じたくはないけど……これは撮影じゃない……。目の前にいる警察官達がそれを物語っている。

「そう、今のあなたには無理よ。されど、あなたの気持ち次第ではできるかもしれない」

 ? なんだよ、この展開……!? これって……まさか!

「変身するのよ! あいつらを倒すスーパーヒーローにッ!」

 す、スーパーヒーローだと!? お、

「俺がヒーロー?!」
「イエス! キリキリクリスチャン! それしか、方法はナッシング!」

 な、なんかこの女神、口癖が決まらないというか、なんというか……まぁ、そんなことはどうでもナッシング! 

「で、どうやって、そのスーパーヒーローとやらになるんだよ!?」

 そうだよ、できればベルトみたいな物がー

「このベルトを腰にまいて、『聖着想セイチャクソウ!』と空に向かって叫びなさい。そうすれば、
 変身できます」

 ベルトだったよ!? 思いっきり、仮(ピッー!)ライダーみたいなベルトだったよ!?

「なに、おどろいてるの? ほら、早くつけて……」

 そういうと、女神は俺の腰にベルトを巻いた。

「さぁ、奴らも、こちらに気づいたようだから、早く変身して、とっととやっちゃいな!」

 へ?

「あ、あいつはー! さっき、私達の霜の巨人の正体を知ってしまった少年ッ! クラム・タイガー! あいつを生かしておけないわ!」

 ま、まじか!? ってか、よく見ると、回りにいるのあの変態集団と、俺と女神だけじゃないか!? ……と、後ろの少女。よく気づかれないな?

「小僧! お前には恨みはないが、ここで死んでもらう!」
「は、早く! 変身しなさい! かっこいい仮面のヒーローだから!」

 っく……仕方が無いか。確かに、形は違うとはいえ、俺が望んだ結果なのだろう。

「おい、なんちゃらタイガー!」
「クラム・タイガーだ!」

 ここは、せっかくだ。かっこよく決めさせてもらおう!

「俺が……お前達、霜の巨人を倒すぜ!」
「「「な……?」」」

 3人の幹部が驚いた顔でこちらを見る。
 ベルトにはみっつのジュエル? らしきものが魔方陣みたいなサークルに埋め込まれている。

《Draw Touch Me? OK! アモネード♪ ~♪ アモネード♪ アモネード♪……》

 おお! めちゃくちゃかっけぇ待機音! 

 俺はタイミングを見計らい、変身ポーズを決め、叫ぶ。

聖着想セイチャクソウ!』

 そして、鳴るかっこいい変――

《Let's Go-♪ OK、O、M、マジック―フォーム♪》

 ……は? なんだ……今の……プリ(ピッー!)ュアみたいな変身音だな……?
 あれ……かっこいいアーマは? なんで体が虹色につつまれているんだ……?

 なんか、怪しい。

 俺が女神様の方を見ると、女神はテヘペロの顔をしながら、

「どんまい☆……魔法少女クン」

 小さな、細い声で、女神は目を細めながらニヤリッ、と笑って言った。

 ……っっ!! なんだよ! 今小さい声で魔法少女とか言わなかったか?!

 まさか……俺は……っく……からだが燃えるように熱い!! 体がとける! 光が! 虹色の光が!!

 うわァァァァァ!!!!――――――――――――――――。


 俺は気がつくと、目の前には驚いた顔をしたなんちゃらタイガーと、目をキラキラさせた幹部達がいた。
 そして、俺は胸、下などに違和感を感じた。

 ハハ……いやまさかね。気のせいだよ。
 俺は自分の股間をさわった。

――ない。

――ない。

――ない!

 俺の、俺のまだ卒業していない大事な俺の息子が……。

 なんだよ、このかわいらしい青色のドレスは…?

 はは……何かおかしいと思ったんだ。

――俺は、

――俺は、

 かっこいい、仮面のヒーローになるどころか、


 俺は魔法少女になってしまったようだ。





 






おまけ
ロキ「なぜぇぇ?! この偉大なるロ↑キ↓様がでないのだァ!」
作者「そ、それは・・・。それはロキ様があまりにも偉大すぎて書けませんでした!」
ロキ「そうかぁ・・・!! ははは!! やはり我は偉大ナリ!
   今度はしっかぁり! と私を書くがいい!!」
作者「ははっー」
作者(こいつが空気キャラだなんて言えない・・・!)


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