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車炎上は報復の可能性 米ラジオ伝える
11月3日 16時2分

中国・北京の天安門広場の近くで車が炎上した事件で、アメリカ政府系のラジオ局は、車内で死亡した3人を知る人物の話として、今回の事件は、新疆ウイグル自治区で4年前に起きた大規模な暴動で家族を亡くしたことに対する報復だった可能性があると伝えました。

今回の事件で、炎上した車内で死亡した3人と容疑者として拘束された5人は、いずれもウイグル族とみられています。
中国政府は、新疆ウイグル自治区の独立を主張する「東トルキスタン・イスラム運動」という組織が関与したと断定し、ウイグル族に対する締めつけを強める姿勢を見せています。
この事件について、アメリカ政府系のラジオ局、「ラジオ・フリー・アジア」は2日、車内で死亡した3人を知る人物の話として、この3人はウイグル族の夫婦とその母親だとしたうえで、新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチで4年前の2009年7月に発生した大規模な暴動で、家族を亡くしたとしています。
また、夫の同級生の話として、数年前に夫の弟が交通事故で死亡した際に、夫がその責任は漢族や中国当局にあると非難していたとしています。
こうしたことから「ラジオ・フリー・アジア」は、3人は、家族を亡くした報復のために今回の事件を起こした可能性があると伝えています。
中国政府は、今回の事件に国際的なテロ組織が関与したと大規模な宣伝活動を始めていますが、具体的な情報はほとんど明らかにしておらず、中国当局が事件をウイグル族に対する締めつけを一段と強化する口実として使うのではないかという懸念の声も出ています。

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